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グローバル最適化 (GSO) の例題
はじめに OptiStruct の最適化アルゴリズムは、ひたすら目的関数が下がる方向を目指して下り続ける、というアルゴリズムです (最大化の場合は、上り続ける)。 高速で正確な処理ができる反面、下図のように、極値が複数ある問題に対して、スタート地点で、たどり着ける先が決まってしまいます。下ることはできても、上ることができないからです。最適化の世界では、多峰性問題などとも呼ばれます。 (絵が下手ですみません) この問題を回避する一つの手法として、OptiStruct では、グローバルサーチオプション (GSO) という機能を用意しています。要は、ユーザー指定の初期値からのみ探索をするのではなく、いろいろなスタート地点を OptiStruct…
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Mutual Coupling between two SPH sources
1] I want to check the mutual coupling between two SPH sources separated by distance of 900mm. For that i have two SPH sources oriented in Broadside direction of Patch antenna array & 45 degree in XY plane.(Note : Both the sources are oriented in Azimuth plane). if we can check the mutual coupling between these equivalent…
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接触の微小な初期干渉を除去する ADJUST オプションの使用例
はじめに 理想を言えば、初期干渉のないモデルを作ることが理想ですが、どんなにキレイに CAD やメッシュを作成しても、それ等自身も、ある程度の交差を持って作成されたデータですし、実際に計算を実行する OptiStruct にしてもコンピュータ自身にしても、数値の丸め誤差があるので、初期干渉と、判定されてしまうことはあります。 目に見えて判断できるようなものは、メッシュで取り除いた方がよいとしても、あまり細かいところまで気にしていると、いつまでもモデルが完成しないので、ここは、OptiStruct 自身が持つ初期干渉調整機能を使うのがよいかと思います。 例題1、初期干渉をしてしまうモデル ダウンロード:…
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なぜかすごい初期干渉が起きてしまう例題と回避方法
初めに OptiStruct の接触 (CONTACT カード) を使っていると、なぜか、ふいに、ものすごい初期干渉として判定されてしまう時があります。 今回は、ものすごい初期干渉をしてしまうモデルを一つ提示し、なぜそうなってしまったのか、どういう回避方法があるのか、といったところを示します。 例題モデル ダウンロード: https://us.v-cdn.net/6038102/uploads/IQKVEMYCTS9Q/model01.7z このように2枚のシェル要素が重なっているモデルです。厚みがありすぎて初期干渉しているわけではありません。両方の板厚は 1mm で、隙間も 1mm あります。 HyperMesh…
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Ifric=3 で静摩擦、動摩擦を表現する例題
はじめに Radioss の接触カード /INTER/TYPExx シリーズや摩擦定義カード /FRICTION の摩擦モデルには Ifric=3 で指定できる Renard 則というものがあり、これを使うと、学校で習った、静摩擦、動摩擦のように滑り速度で変化する摩擦係数を指定することができます。 本記事では、もっとも簡単に、静摩擦、動摩擦として使ってみる方法と、例題モデルを一つ提示します。 簡単な使い方 まず、学校の理科や物理では、静摩擦係数 0.3, 動摩擦係数はその半分の 0.15 などというように習いましたが、このモデルは、そのような…
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音響メッシュだけでの固有値解析
はじめに OptiStruct のヘルプには様々な例題があるのですが、シンプルに、音響メッシュだけで、音場の、固有周波数 (共鳴の周波数) を計算するものがありません。なにかと、構造―音場連成の周波数応答解析のようになっていたりします。 そういったモデルも、構造の振動解析モデルと、音場の振動解析モデルの組み合わせですので、音場だけの固有値解析モデルの作り方を知っている方が、何かと、そういったモデルを理解する助けにもなると思います。 そこで、本記事では、非常に検証が簡単な、両端を開放した管が作る音場の固有周波数を求めるモデルを提示します。 モデル ダウンロード:…
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初速を遅れて与える例題
はじめに Radioss 2025.1 から初速カード /INIVEL に Tstart オプションが入りました。 これによって、自由に初速を与える時刻をずらすことができます。 なお、この Tstart のある行に HyperMesh 2025.1 が対応していないので、テキストエディタで手入力が必要です。例題モデルを HyperMesh 2025.1 に読み込むと Tstart のある行が消えるので、注意しましょう。参考記事はこちら、…
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Radar system modelling WRAP
Dear community, I would like to create a new radar model in WRAP (v 2025). The radar is equipped with an Active Electronically Scanned Array (AESA) with given Field of Regard (FOR) in azimuth and elevation. From the Altair WRAP 2025.0 User Guide Chapter 11.1 I found: "It is possible to define if the radar shall be directed…
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/INTER/TYPE2 の結合力の合力の履歴出力を行う問題
始めに 本記事は、/INTER/TYPE2 の結合力の合力の履歴出力を行う例題です。 例題 ダウンロード: https://us.v-cdn.net/6038102/uploads/RK69YO299U9N/model01.7z このような単純なモデルです。部品間は /INTER/TYPE2 でつないでいます。 結合条件を付けたいだけなら、上下のパーツを主サーフェスにして、真ん中のパーツを副節点集合にすれば、1個でできますが、結合力の集計値を出力したい場合は、本モデルのように、結合条件を、それぞれ分けます。 あとは /TH/INTER で、/INTER/TYPE2 の ID を指定してやれば、結合の合力が T01 ファイルに書き出されます。…
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熱ひずみを出力する例題
始めに この例題では、線形熱応力解析に対して、熱ひずみを出力してみます。 例題 ダウンロード: https://us.v-cdn.net/6038102/uploads/QGSGRACLZKEC/model01.7z モデル自体は1要素モデルで、左半分を拘束して、+300K 温度を上昇させています。 必要な出力要求カードは STRAIN です。本例題では、h3d 形式で、機械的ひずみと、熱ひずみを要求しています。 この結果、全ひずみ、機械的ひずみ、熱ひずみが出てきます。 全ひずみ = 機械的ひずみ + 熱ひずみ ですので、自分で計算するから、どちらかは不要という場合は、MECH, THER のどちらかだけの指定でも良いです。 εxx…
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モード合成法の周波数応答解析を直接法に切り替えてみる例題
はじめに 私の体感的に、ほとんどの方が、周波数応答解析にはモード合成法を使っているように感じます。ただ、モード合成法は、そもそもの前提として、モデルから固有モードを抽出しなくてはいけないのですが、モードの数というのは、評価対象の周波数が上がると指数関数的に増えていきます。 ですので、ある程度、周波数が上がっていくと、周波数応答解析を始める前段階の、固有値抽出の計算コストが極端に高くなり、メモリ不足、SSD 不足、いつまでたっても固有値抽出が終わらない、といった問題が起きてきます。 そこで出てくるのが直接法の周波数応答解析です。…
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Extracting total simulation time.
Is there a feature or method to obtain the total simulation time with full decimal accuracy? I noticed that PSIM displays the total simulation time after a run, but it only shows a rounded value. So is there any method to extract the exact simulation time in any of its output files or logs?
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非線形過渡解析で、アニメーションと履歴グラフ用データの出力間隔を別々にする例題
始めに 非線形過渡解析の、一般的な出力間隔は SUBCASE 内で指定する NLOUT で決めるので、どの出力も同じ間隔で出てきます。 しかし、DISPLACEMENT などの出力要求カードは直接 NLOUT を指定することができ、また、出力先のファイルも H3D や OPTI 等選べるため、全体のアニメーションは控えめなコマ数で、特定節点や要素の状態量は細かく、ということができます。 Radioss ユーザーからすると、アニメーションファイル (Aファイル, .h3d) と履歴ファイル (T01) のような関係となるような、出力ができるということになります。…
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Magnetic-Transient solve stops with “ill-connected elements” although mesh check is clean
Hi everyone, I’m modelling an axial-flux machine (AFM) in SimLab 2025. My CAD is imported as a STEP file and meshed inside SimLab. I have already run three transient magnetic simulations successfully; the only difference between them was the magnet arrangement on the rotor. After applying a new magnet pattern the solve now…
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Shrinkage, Particle Size Distributions, and contact Radius
Hi Everyone, I am wondering how EDEM handles the contact radius and if it is possible to achieve my goal with some work-arounds. First of all, I understand that a contact pair is registered if particles have contact radius overlap: triggering the calculateforce() function. Now what I dont understand is what are the…
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KJOINT2 ばねによる球ジョイントの例題
はじめに /PROP/KJOINT2 を利用した球ジョイントの例題です。 球ジョイントは、リンク間の距離は変わらない (*1) けど、回転は自由に行えるジョイントです。 剛体リンク、などと呼ばれることもあるかと思います。 *1) 固いばねなので、実際には少し変形します。 例題 ダウンロード: https://us.v-cdn.net/6038102/uploads/GDKM6MAAZQSI/model01.7z このようなシンプルな例題です。…
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DIGITAL TWIN FOR ANALYSIS OF IRON ROUGHNECKS USING MOTIONSOLVE AND TWIN ACTIVATE
INTRODUCTION Iron roughnecks are hydraulic devices widely used in the oil and gas industry for the automation of critical operations on oil rigs. Historically, these systems were introduced to improve the safety of oil rig workers while connecting and disconnecting drill pipes. Without such systems, these operations would…
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EDEM fiber generator spreadsheet
The FiberBuilder.xlsx spreadsheet can be used in order to procedurally generate fibers with various shapes in Altair EDEM. The position and orientation of all particles composing the fiber are automatically calculated and can be directly imported as a meta-particle within the software. A sample simulation including fibers…
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huge temporary files
Hello Altair Communuity, I built a large finite element (FE) model and want to evaluate the stresses in the components. The problem is that HyperWorks creates a large number of temporary files during the calculation, which causes the calculation to break down when only a few elements are output (less than 100,000). If the…
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/INTER/TYPE{7,11,19,25} で、エッジでの接触の挙動の違いを理解する例題
始めに 本記事では、節点対エッジ(要素辺)、エッジ対エッジ接触が、/INTER/TYPE{7,11,19,25} でそれぞれどのような挙動になるのか、例題を通じて理解していきます。 なお、長くなるので、本記事では、/INTER カードについての細かい説明はしません。 例題の説明 ダウンロード: https://us.v-cdn.net/6038102/uploads/0XK57TUZ8UEF/models.7z このように、3個のパターンで、青のシェル要素に緑のシェル要素をぶつけてみます。 節点対要素面接触 /INTER/TYPE7 節点体要素面接触の /INTER/TYPE7 です。…
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/INTER/TYPE25 で接触剛性をユーザー指定値にする例題
始めに /INTER/TYPE25 接触は、貫入量に関わらず、接触剛性 (仮想ばねのばね定数) が常に一定です。 https://help.altair.com/hwsolvers/ja_jp/rad/topics/solvers/rad/inter_type25_starter_r.htm 一般的には、Radioss に接触剛性の決定を任せます。…
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/BCS/CYCLIC, 周期的境界条件の例題
始めに Radioss の周期的境界条件 /BCS/CYCLIC の例題を示します。 https://help.altair.com/hwsolvers/ja_jp/rad/topics/solvers/rad/bcs_cyclic_starter_r.htm このように、なんとなく想像のつく、シンプルな入力です。 円筒座標系に使う座標系を支持することからも分かるように、あくまでも円筒形状の物体のカット面に対する、周期的な境界条件になります。 とにかく、例題を見てみましょう。 例題 ダウンロード: https://us.v-cdn.net/6038102/uploads/N13I5QTXEDS4/model01.7z…
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Modal and Inertia Relief Analysis problem does not move - what went wrong?
Hi all. Running v2025 have gone through the online example: Altair Course: Getting Started with HyperMesh v2024 which does a inertial relief and modal analysis on a 3D satellite model. To try it myself, I have built a very simple 1-D CBEAM model of a wing with a 16 element component mesh and RBE2 fishbones simply for…
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ブレーキ鳴き、複素固有値の例題 with HyperMesh 2025
始めに OptiStruct 2024.1 のチュートリアルにブレーキ鳴き(複素固有値)の例題があります。 https://2024.help.altair.com/2024/hwsolvers/ja_jp/os/topics/solvers/os/brake_squeal_analysis_r.htm 本記事では、このモデルを HyperMesh 2025 で設定している様子を動画でお伝えします。 動画 https://fast.wistia.net/embed/iframe/fgsjntecns 動画視聴できない方は、こちらから、mp4 ファイルをダウンロードできます。…
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/MAT/LAW117 で指定した最大応力まで届かずに応力低下が起きる例題
始めに こちらの記事では https://community.altair.com/discussion/comment/191122#Comment_191122 TN が厚さ方向の最大応力、TT が横手方向の最大応力、という説明を行いました。 ただし、実際には、TN にも TT にも未達なのに、応力が低下していてしまうことがあります。 どうしてそれが起きるのかを示すのが本例題です。 例題 ダウンロード: https://us.v-cdn.net/6038102/uploads/2QBLEEEH3RIR/model01.7z 1x1x1mm…