始めに
非線形過渡解析の、一般的な出力間隔は SUBCASE 内で指定する NLOUT で決めるので、どの出力も同じ間隔で出てきます。
しかし、DISPLACEMENT などの出力要求カードは直接 NLOUT を指定することができ、また、出力先のファイルも H3D や OPTI 等選べるため、全体のアニメーションは控えめなコマ数で、特定節点や要素の状態量は細かく、ということができます。
Radioss ユーザーからすると、アニメーションファイル (Aファイル, .h3d) と履歴ファイル (T01) のような関係となるような、出力ができるということになります。
なお、このテクニックは、非線形である必要があります。線形の過渡解析では使えません。
例題
ダウンロード
モデルはこのようなバネマスモデルです。
SUBCASE 内の出力要求はこうなっています。NLOUT を指定していることに注目です。DISPLACEMENT(OPTI) の場合は .disp というファイルができます。
https://help.altair.com/hwsolvers/ja_jp/os/topics/solvers/os/displacement_io_r.htm
そして BULK セクションの NLOUT はこうなっています。
出来上がる .h3d を HyperView で読み込めば 10コマ (+時刻 0 のコマ) の出力があり、
HyperGraph で .disp を読み込めば 50回 (こちらも時刻 0 の値も出ていますが、0 番として出ているため、通し番号は 50 になります。) の出力があることが分かります。