始めに
OptiStruct の最適化応答 DRESP1 には WFREQ というタイプがあります。これは重み付きの固有値応答です。
重み付きの固有値の応答といってもわかりにくいと思うので、その辺りは例題の結果などを見ながら理解していきましょう。
これを使うと、複数のモードの周波数をまとめて底上げするような最適化が可能です。
例題
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解析自体は 100x100x1mm のシェル要素モデルでのフリーフリーでの固有値解析で、トポグラフィー最適化の設定をしてあります。
最適化としては WFREQ タイプの応答を用意して、
サブケースで、モードごとの重みづけをしています。
応答としては、このように、当該モードの固有値で、係数を割る形になっています。
応答 = Σ 重みづけ係数/当該モードの固有値
固有値と周波数は比例する関係ですから、固有値を上げたいときは、最小化をすればよいです。本モデルも最小化を選んでいます。
トポグラフィーの解はこのような形ですが、それよりも、周波数の履歴を見てみましょう。
.hgdata を HyperGraph で見ることで、6モードの周波数の推移を重ねて表示できます。.out を追ってもよいですが、これは HyperGraph のほうがわかりやすいと思います。
すべてのモードがじわじわ増加したことがわかります。
係数も利用する固有モードももちろん変更できます。たとえば、このようにモード 3 だけ 100倍の重みづけにすると、
少し異なる結果が得られました。
HyperMesh の DRESP1 カードのエンティティエディタと、.fem ファイルの対応
HyperMesh だと、このように数値のリストを打ち込むエリアがあります。
これは、それぞれ、選択するモードの番号と、係数に対応しています。