シミュレーション関連の技術リソースとディスカッションのためのスペース。
Radiossなど陽解法ソルバーの落下解析では、落下後何秒間計算を継続させるか設定する必要がございます。安全を見て長めの時間を設定すると、計算時間も長くなってしまうので、無駄なく適切なところで計算を終了させたいと言うお声を頂くことがございます。 そんなご要望に応えられるかもしれない機能の1つとして、エネルギセンサーがございます。 /SENSOR/ENERGY スターターファイル(*_0000.rad)に記入するエネルギー関連センサー。 /STOP/LSENSOR エンジンファイル(*_0001.rad)に記入。センサがアクティブになったら計算を停止。 (センサーは、エネルギー関連以外でもいろいろございます。)…
はじめにこちらの記事で、パラメータの意味や特徴について説明しました。 これを踏まえて、単軸引張試験データに合うような弾性パラメータを HyperStudy で同定してみたいと思います。 なお、試験データは「引張」試験データです。こちらで説明していますが、圧縮試験では、単軸の応力場の形成は不可能であり、材料特性データとして利用するには不向きです。 では、実際にやってみましょう。 実演 - 合わせこみたいゴム材料今回、合わせこみを試みるのは、この単軸引張試験データーです。 ちなみに、単軸引張試験は、時としてひずみ 5 とか 10…
はじめに/MAT/LAW62 はゴム、フォームのどちらにも、両方の中間的な材料にも使える材料モデルです。しかし、材料試験データ入力ではなく、材料パラメータを入力する必要があるため、それぞれにどういう物理的な意味、結果にどのような差を与えるのか、という特徴をつかんでおくことが大事です。 そこで本書では、1要素モデルを使って、パラメータをいろいろ変更してみて、どのような特徴が現れるのかを検証します。 弾性特性向けのパラメータの検証弾性特性向けのパラメータを緑、粘性特性向けのパラメータを青に色分けしてみました。 μ と α が最大で 5組ありますが、このパラメータは一組の μ と α…
下記で、MotionSolveとOptiStructの非線形過渡応答解析を連成させた例題を公開しました。 従来バージョンでは、OptiStruct/Implicitとの連成のみサポートされていましたが、Altair Simulation 2024より、OptiStruct/Explicitとの連成がサポートされ、非線形性が高く収束性の困難な問題に対し、計算が安定・高速化されます。 車両と燃料タンクの例題をOptiStruct/Explicit用に更新しました。 PDFの設定手順書とモデルデータをダウンロードしてご利用ください。 Altair Simulation 2024以上が必要です。 使用ソフト: マルチボディシステムシミュレーション|…
始めに Radioss のスターターで次のようなエラーが出るときがあります。 ERROR ID : 402 ** ERROR IN ELEMENT PART DEFINITION DESCRIPTION : 1 PART(S) REFERENCED BY ELEMENTS DO(ES) NOT EXIST. THIS MAY CAUSE OTHER ERROR MESSAGES IN THE MODEL /SHELL/1 ELEMENT(S) DEFINED IN NON EXISTING PART ID 1 原因と回避方法をお伝えします。 エラーの出るモデル例 model01_0000.rad エラーの原因 Radioss…
HyperMeshは、Ver.2022.3を最後に旧GUI版が廃止となり、完全に新GUI版へ移行しました。 このページでは、新GUI版のご使用にあたって皆様のお役に立つ情報を集めました。 ◆全般 新しいHyperMeshの手触りの良さを説明します https://community.altair.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0124505 AIアシスタント:Altair Copilotについて https://community.altair.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0125212 背景色の変更…
始めに 本記事では、弾塑性材料のくびれが発生するタイミングがいつなのかを示し、くびれの起きない弾塑性材料がつくれるのかどうかを示します。 弾塑性材料のくびれが発生するタイミング くびれは、公称応力 σn, 公称ひずみ εn を用いると、次のタイミングで起きます。要は引っ張っても負荷が増えないので、そのままどこまでも伸びてしまう状態になった時です。全体がきれいに伸びてもよさそうですが、実験にせよ、シミュレーションにせよ、かならずばらつきや形状の影響というのは出てくるので、実際には、一か所だけくびれてしまうということになります。 (式1) こちらの記事も参考にしていただければと思います。…
始めに 大きなひずみの領域までの再現性が良い (*1) として人気の Arruda-Boyce 超弾性材料の簡単な使い方を説明します。単軸引張試験の応力ーひずみカーブを入力できるので、使い勝手が良いです。参考として 1 要素モデルも作りました。 *1) ゴム材 料 の力 学特 性 同定 とFEM解 析 へ の利 用, 飯 塚 博氏・ 山 下 義 裕氏 https://www.jstage.jst.go.jp/article/gomu1944/77/9/77_9_306/_pdf 簡単な使い方の説明と 1要素モデル 1要素の単軸引張モデルはこちら: model01.7z リファレンスはこちらです。…
始めに 1要素モデルや、剛体しかない検証モデルの場合、タイムステップが大きすぎて、出力があらすぎたり、必要な出力が得られないことがあります。そのようなときは /DTIX で時間ステップの上限を決めると便利です。 使い方 https://2024.help.altair.com/2024/hwsolvers/ja_jp/rad/topics/solvers/rad/dtix_engine_r.htm 今回は時間増分が大きすぎることが問題ですので、ΔTini は適当に 1e-30 とでもしておけば大丈夫です。ΔTmax を千サイクルとか一万サイクルとかになるように、調整してみてください。…
始めに /MAT/LAW70 は、応力ーひずみ線図をカーブ /FUNCT で指定するタイプの、設定がしやすい、フォーム材用の超弾性材料です。 https://2024.help.altair.com/2024/hwsolvers/ja_jp/rad/topics/solvers/rad/mat_law70_foam_tab_starter_r.htm いろいろな設定がありますが、本記事では、一番簡単な基本の設定の仕方をお伝えします。 最小限の設定必須項目と設定例 このように、ほぼ潰し切る 1要素モデルを用意してみました。 ダウンロード: model01.7z 最低限必要となる項目は、次の 7項目です。 ρ は初期密度、ν…
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