シミュレーション関連の技術リソースとディスカッションのためのスペース。
始めに 2節点間の距離は HyperView でも測れますが、場合によっては履歴グラフとして出したい場合もあると思います。その場合の tips を紹介します。 方法1: 局所座標系で節点座標を出力する 節点の座標を移動・回転する局所座標系 (/FRAME/MOV) を基準に出力することです。 このようなモデルで、強制変位と拘束の距離を測定してみます。 分かりやすく、ばね定数を 0 にしているので、初期に対して √2 倍 の長さになります。 そして、移動、回転する座標系 /FRAME/FIX を作ります。このとき、1,2番目の節点は、かならず距離を測定したい節点を選びます。選んでいないと、2節点の動きに追従できません。…
初めに ビーム要素の要素力、モーメント、応力のアニメーション出力要求カードを説明します。 カード 要素力とモーメントの出力 /ANIM/BEAM/FORC シリーズのカードを使います。 /ANIM/BEAM/FORC/F1 /ANIM/BEAM/FORC/F2 /ANIM/BEAM/FORC/F3 /ANIM/BEAM/FORC/M1 /ANIM/BEAM/FORC/M2 /ANIM/BEAM/FORC/M3 /ANIM/BEAM/FORC/M4 /ANIM/BEAM/FORC/M5 /ANIM/BEAM/FORC/M6 出力項目は次の通りです。ビーム要素座標系で、スカラーで出力されます。 HyperView…
ここではレイヤー定義ボタンについて確認していきます。ECAD読込時に基板を簡略化して使う時に良く利用するボタンとなります。 ②厚み入力欄になります。ECADは2D+厚み情報と言う構成と聞いておりますが、厚み情報が間違っている場合など、こちらを修正することで3Dモデルの各レイヤー厚みを変更することが可能です。 ③複雑なPCBを一つの部品に単純化します。下記イメージ図です。 ④単純化時に、材料の割合から同等の材料特性を計算するオプションとなります。 ⑤等方性として計算します。トレースマッピングなどを使う時も、一旦等方性としてモデル化し、その後トレースマッピングを実施します。 (参考 :…
はじめに 今でこそ私は、Radioss の入門 (演習書とビデオ) に /INTER/TYPE25 を薦めていますが、それ以前は TYPE7 を薦めてきました。TYPE25 を薦めている理由は、より汎用的に使えるシーンが多そうだからではありますが、だからと言って TYPE25 がすべての面で TYPE7 を上回っているということではありません。利用シーンによっては TYPE7 の方が適合することもあるでしょう。 そこで、本記事では /INTER/TYPE7 の特徴と TYPE25 の比較を行ってみたいと思います。 /INTER/TYPE7 の特徴 最大の特徴は、仮想ばねの接触剛性が、貫入量に応じて可変であるということです。TYPE25…
はじめに こちらの記事で、各材料パラメータにどのような役割があるのかを説明しました。 本記事では、先の記事で培ったことを生かしながら、材料試験データから /MAT/LAW25 の材料パラメータを決めていきたいと思います。 お題となる材料試験データ お題となる試験データは次の図です。応力は MPa です。0度、90度、45度というのは、試験の引張方向に対して、その角度で材料を配置した積層板を使用したということを示しています。 それでは、この材料試験カーブを使って、材料特性を合わせこんでいきましょう。 この材料データはこちらです。…
SimLabでは以下のようにECADから3D形状を作成し、レイヤー定義、詳細形状を割当てて熱流体解析ができます。 SimLabならではの機能を紹介します。 ECADを読み込みます。 ソリューション設定をします。 レイヤー定義から層厚、材料を設定します。 コンポーネント定義からUltra Librarianに登録されている詳細形状に置き換えます。 Ultra LibrarianからダウンロードしたCADファイルはPartLibraryフォルダに格納されます。 データの保存フォルダは C:¥Users¥ユーザー名¥.altair¥SimLab_V2024¥simlab¥PartLibrary…
PCB基板のECADから3D形状を作成し、構造解析、熱応力解析、振動解析、疲労解析などを実施するのは手間のかかる作業でした。 SimLab、SimSolidともECADインポートから3D形状作成が可能なため、以下のような解析が少ない手数で可能です。 SimSolidはECADを読み込んで、メッシュ作成することなく、材料条件と解析条件を設定して上の図のような構造解析、熱伝導解析、振動解析、疲労解析が可能です。 ↓関連リンク SimLabはSimSolidの解析をOptiStructソルバーを使ってできます。SimSolidの解析機能に加えて、Layer DefinitionからPCB層の各層厚と材料を定義し、Ultra…
電子設計における背景 以下の多くの要件があり、部門間、企業間で密に連携する必要があります。 回路の高速化、電源の安定化、部品の狭ピッチ化、基板の多層化 Altair PollExの機能 以下のようにPCB設計において関係者が情報共有するための機能がそろっています。 マルチCAD対応により、異なるCADを平準化します。 表示層の選択は意外とストレスがたまりますが、Pollexではすべてのレイヤを選択できるモードと物理層のみを選択できるモードがあります。 以下のような目視系ツールセットとデータIOがあり、探したい部分をすばやく目的のビュー(トポロジービュー、3Dビュー、Netアナライザー、回路図ビュー)で表示することができます。…
初めに Radioss を並列演算するときに -np と -nt というオプションがありますが、本記事では、その違いを説明します。 ただし、私は、並列化プログラミングの専門家ではないですので、説明はあくまで一般的な概要となります。 -np とは SPMD (Single Process Multi Domain) と呼ばれるものです。Radioss 計算モデルのメッシュをいくつかに分けて、それぞれ別のプロセスとして実行するものです。 プロセスが何かというのは、Windows のタスクマネージャを見ると分かりやすいです。こちらに出ているのが、Windows 上で動いているプロセスです。 なんと本記事執筆時点で 318 個も動いているようです。…
落下解析などで、ボルトのプリテンションや防水パッキンのゴムを潰してから落下、などと言う状況が良くあります。その場合、ボルトの締め付けなどの準静的な解析ではマススケーリングを大きくし、計算時間を短縮させ、落下などの質量増加が結果に影響の大きい解析ではマススケーリングを控えめに適用したい、と言ったご要望を頂くことがございます。 実は、以前はそのようなことが出来なかったのですが、近年のversionから/MASS/RESETと言う機能が実装され、ご要望を実現することが可能です。 /MASS/RESET 簡単なモデルで確認しました。適当なモデルで最初にボルトを締め付け、その後落下させます。 その時のエンジンファイルの設定は下記です。…
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