/INTER/TYPE25 接触は、貫入量に関わらず、接触剛性 (仮想ばねのばね定数) が常に一定です。
https://help.altair.com/hwsolvers/ja_jp/rad/topics/solvers/rad/inter_type25_starter_r.htm
一般的には、Radioss に接触剛性の決定を任せます。
しかし一方でユーザー指定値とすることもできます。本記事はその例題を示します。
ダウンロード:
こんな感じで 1mm 貫入させて、接触力 (=ばね定数 x 1mm) を見てみようというものです。
利用する項目は、次の 3か所です。Stmin=Stmax=接触剛性とし、Istf=2 とします。
なぜ Istf=2 とするかというと、Stmin/Stmax の指定は Istf=2~6 の時にのみ有効になる、とあるからです。今回は接触剛性を決め打ちにするので、Istf=3,4,5 でも良さそうですが、例題という立場上、何か指定しておいた方が、迷わなくて済むだろうということで Istf=2 を指定しています。
例題モデルではこうしています。Stmax/Stmin=2.468 です。
/H3D/NODA/CONT で接触力ベクトルを出力させています。
結果です。
おや? Stmin/Stmax=2.468N/mm なので 1mm の押し込みで 2.468N となるつもりでしたが、半分の 1.234N となっています。
実は、/INTER/TYPE25 は、仮想的には、2本のばねが直列に入るのだそうです。そのため、全体での剛性は半分になります。
/INTER/TYPE25 で、接触剛性を決め打ちしたい場合は、Stmin/Stmax に狙いのばね定数の 2倍を入力しましょう。
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