Residual vector を理解する例題、その3

始めに

シリーズ最後の記事です。完全におまけのような記事です。

過去 2回で、Residual Vector が静解析の変形モードから、固有モードの成分を差し引いた残りであるということを突き詰めました。そして、残りがないくらい固有モードが十分にあれば、Residual Vector はどうなってしまうのか、という疑問が残りました。

本例題で、この件の検証を行います。

これまでの記事

モードの数が十分だと Residual Vector がなくなる例題

例題モデル:

タイトルでいきなりネタバレしていますが、固有モードで静解析モードを再現できるなら Residual vector は消えます。

前2回の記事と同じモデルです。10節点で x 方向にのみ動けるため、全自由度は 10個。したがって、存在するモードは 10個。

この固有モードを全て出します。

この 10モードで、この 10個の節点のいかなる変形形状も再現できるため、当然、静解析の変形モードも再現できます。

Residual Vector は何も残らなかった旨、.out に出力されます。

H3d にも Residual Vector は含まれていません。

これにて全3回の「Residual vector を理解する例題」シリーズを完了とします。

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