はじめに
 
本記事ではレイリー減衰の係数を決める方法を説明します。ただし、おおよその数値感、桁数をつかむとか、最初はそれくらいの数値で始めてみてはどうか、という類のものになります。絶対的に正しくて、正確な数字を求めることはできません。
 
 
 
参考資料
 
使うカードはスターターの /DAMP で、リファレンスはこちらです。
 
https://help.altair.com/hwsolvers/rad/topics/solvers/rad/damp_starter_r.htm
 
 
 
ここで、普通の使い方で必要な入力は、次の3項目です。
 
    
        
            
    
 
 
 
そして、α、β を決める参考になるのが、次の例題です。
 
https://help.altair.com/hwsolvers/rad/topics/solvers/rad/dummy_position_example_explicit_solver_r.htm#rayleigh-damping-method
 
 
 
利用する式がこちらです。ただし最初に述べたように、あくまで「このように考えてみたら」というアイデアであって、正しいとかそういうものではありません。
 
    
        
            
    
 
 
 
連立方程式として求める方法
 
ある周波数 ω1, ω2 と、それらに対応する減衰比 ξ1,  ξ2 が分かっているならば、α と βという 2個の未知数に対して、式が 2個できるので、連立方程式として求めてください。
 
 
 
もっとざっくりでいい場合
 
最初に書いているように、数値の感覚をつかむ程度の目的であるならば、もっとざっくりでも良いわけです。
 
ここでは、ω1、ξ1 だけ何となく知っているとしましょう。そして、とりあえず、αを求めるときにはβ=0, βを求めるときにはα=0 とすれば
 
 
 
α = 2 ω1 ξ1, β = 2 ξ1/ω1
 
 
 
というように、ざっくりとした値をつかむことができます。
 
 
 
最後に
 
あくまで、ざっくりした数値ですので、実際の現象に合うように、調整してみてください。
補足1: OptiStruct の場合
OptiStruct の陽解法動解析 ANALYSIS = NLEXPL では
PARAM, ALPHA1PARAM, ALPHA2
が本記事のα、βに相当します。
    
        https://community.altair.com/home/leaving?allowTrusted=1&target=https%3A%2F%2F2024.help.altair.com%2F2024%2Fhwsolvers%2Fja_jp%2Fos%2Ftopics%2Fsolvers%2Fos%2Fparam_alpha1_bulk_r.htm
    
    
        https://community.altair.com/home/leaving?allowTrusted=1&target=https%3A%2F%2F2024.help.altair.com%2F2024%2Fhwsolvers%2Fja_jp%2Fos%2Ftopics%2Fsolvers%2Fos%2Fparam_alpha2_bulk_r.htm