mrfにフィルター処理を行いpch形式で出力するスクリプト
Overview
本記事では、弾性体を含むMotionSolveの解析結果のmrfに対し、ローパスフィルタ処理を行いpch形式で出力するスクリプトを紹介します。
疲労解析のHyperLifeでは、弾性体を含むMotionSolveの解析結果のモード情報を用いて高速に疲労評価を行うことができます。
本スクリプトでは、モード変位に対し、事前にローパスフィルタ処理を行うことで、見たい周波数帯のみの振動を考慮した疲労解析が可能となります。
Pre-Requisite
MotionSolveとHyperLifeを用いた機構解析は下記よりテキスト、モデルがダウンロード可能です。本記事でもこのモデルを使用します。
本記事で紹介したスクリプトは下記よりダウンロード可能です。
HyperLifeで使用するFEMの入力ファイルは下記よりダウンロード可能です。
Usage/Installation Instructions
mrfのフィルター処理、pch出力
Altair Composeでスクリプトstc_mrf2pch.omlを開きます。
①mrfファイルがあるフォルダを開きます。
②7行目でmrfファイルの名前を指定します。
③疲労解析に使用する弾性体のパート名を指定します。
④疲労解析に使用する弾性体のモード数を指定します。ここでは剛体モードを含むモード数を指定します。たとえば23個。pchファイルには弾性体のモード変位23-6=17個が書き込まれます。
⑤ローパスフィルタのカットオフ周波数と指定します。
⑥開始をクリックすると、pchファイルが生成されます。
pchファイルはHyperGraphでプロットできます。REL|X-Transにフィルター処理されたモード変位が格納されています。mrfファイルと比較することで、フィルター処理による違いを確認できます。
HyperLifeでの疲労解析
HyperLifeでは、mrfとMotionSolveの弾性体h3dファイルを組み合わせて高速に疲労解析が可能ですが、pchファイルと組み合わせることができるのはOptiStructのスーパーエレメントh3dファイルのみです。
まずは、OptiStructのスーパーエレメントh3dを作成します。
MotionSolveの弾性体h3dファイル作成用の.femを下記のように修正してください。
DTI UNITSをコメントアウト
CMSMETHをGMに変更。また、SPOINTの開始ID200001を指定(節点IDと被らないように指定してください)。
修正したファイルはLever_OS.femです。
$DTI UNITS 1 MGG N MM S CMSMETH 1 GM 10000.0 2000001
OptiStructの解析を実行すると、OptiStructのスーパーエレメントLever_OS.h3dが生成されます。HyperViewで弾性モードが同じであることを確認します。
(OptiStructのスーパーエレメントは、mode7~12に低周波のモードを含みますが、HyperLifeの疲労解析では使用しません。)
HyperLifeにLever_OS.h3dを読み込み、MotionSolveの場合と同様に設定します。
HyperLifeのLoad MapにてModal Superpositionとして、ローパスフィルタ処理したpchファイルを指定します。
pchファイルのモード変位履歴のカーブはすべて選択します。
CMS FlexBodyは弾性モードのみを選択します。周波数で確認してください。
モード変位履歴のカーブとCMS FlexBodyの弾性モードの数が一致することを確認して、Add Eventで追加します。
MotionSolveと時と同様に疲労解析が可能です。
Post-Requisite
使用ソフト
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