mrfにフィルター処理を行いpch形式で出力するスクリプト

Kosuke_IKEDA
Kosuke_IKEDA
Altair Employee
edited May 14 in Altair Exchange

Overview

本記事では、弾性体を含むMotionSolveの解析結果のmrfに対し、ローパスフィルタ処理を行いpch形式で出力するスクリプトを紹介します。

疲労解析のHyperLifeでは、弾性体を含むMotionSolveの解析結果のモード情報を用いて高速に疲労評価を行うことができます。

本スクリプトでは、モード変位に対し、事前にローパスフィルタ処理を行うことで、見たい周波数帯のみの振動を考慮した疲労解析が可能となります。

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Pre-Requisite

MotionSolveとHyperLifeを用いた機構解析は下記よりテキスト、モデルがダウンロード可能です。本記事でもこのモデルを使用します。

機構解析から始める疲労解析

本記事で紹介したスクリプトは下記よりダウンロード可能です。

stc_mrf2pch.oml

HyperLifeで使用するFEMの入力ファイルは下記よりダウンロード可能です。

Lever_OS.fem

Usage/Installation Instructions

mrfのフィルター処理、pch出力

Altair Composeでスクリプトstc_mrf2pch.omlを開きます。

①mrfファイルがあるフォルダを開きます。

②7行目でmrfファイルの名前を指定します。

③疲労解析に使用する弾性体のパート名を指定します。

④疲労解析に使用する弾性体のモード数を指定します。ここでは剛体モードを含むモード数を指定します。たとえば23個。pchファイルには弾性体のモード変位23-6=17個が書き込まれます。

⑤ローパスフィルタのカットオフ周波数と指定します。

⑥開始をクリックすると、pchファイルが生成されます。

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pchファイルはHyperGraphでプロットできます。REL|X-Transにフィルター処理されたモード変位が格納されています。mrfファイルと比較することで、フィルター処理による違いを確認できます。

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HyperLifeでの疲労解析

HyperLifeでは、mrfとMotionSolveの弾性体h3dファイルを組み合わせて高速に疲労解析が可能ですが、pchファイルと組み合わせることができるのはOptiStructのスーパーエレメントh3dファイルのみです。

まずは、OptiStructのスーパーエレメントh3dを作成します。

MotionSolveの弾性体h3dファイル作成用の.femを下記のように修正してください。

DTI UNITSをコメントアウト

CMSMETHをGMに変更。また、SPOINTの開始ID200001を指定(節点IDと被らないように指定してください)。

修正したファイルはLever_OS.femです。

$DTI     UNITS   1       MGG     N       MM      S        CMSMETH 1       GM      10000.0          2000001      

OptiStructの解析を実行すると、OptiStructのスーパーエレメントLever_OS.h3dが生成されます。HyperViewで弾性モードが同じであることを確認します。

(OptiStructのスーパーエレメントは、mode7~12に低周波のモードを含みますが、HyperLifeの疲労解析では使用しません。)

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HyperLifeにLever_OS.h3dを読み込み、MotionSolveの場合と同様に設定します。

HyperLifeのLoad MapにてModal Superpositionとして、ローパスフィルタ処理したpchファイルを指定します。

pchファイルのモード変位履歴のカーブはすべて選択します。

CMS FlexBodyは弾性モードのみを選択します。周波数で確認してください。

モード変位履歴のカーブとCMS FlexBodyの弾性モードの数が一致することを確認して、Add  Eventで追加します。

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MotionSolveと時と同様に疲労解析が可能です。

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Post-Requisite

使用ソフト

Altair Compose

Altair MotionView/MotionSolve

Altair HyperLife

Altair OptiStruct

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