弾塑性材料 /MAT/LAW36 で、圧縮と引張の要素破断条件をそれぞれ異なる条件にする方法
altair_fukuoka
Altair Employee
仕組み
定期トレーニングでは、/MAT/LAW36 の要素削除の条件は、eps_p_mas 塑性ひずみの基準値による方法をお伝えしていますが、
https://learn.altair.com/course/view.php?id=279
(2.3.3 材料カードの設定 の節)
実はもう一つ eps_f という基準値を設定できます。
eps_f は引張ひずみ、つまり第一主ひずみによる、要素削除基準です。
つまり /MAT/LAW36 では、要素削除の基準について
- 最大塑性ひずみ
- 最大引張ひずみ
の 2個の基準値を、それぞれ設定することができます。この 2基準の組み合わせで、例えば、圧縮の方が、引張よりもしなやかに粘るような表現が可能になります。
実際にやってみましょう
このように eps_p_max=2.0, eps_f=0.1 という材料を用意しました。
これを単軸引張試験すると、こうなります。要素はわずかな変形で破断(削除)します。そのときの引張ひずみ(第一主ひずみ)は、eps_f で指定した 0.1 となっています。
次は、静水圧です。このモードでは、引張ひずみは発生しませんので(もちろん第一主ひずみは出ますが、負の値ですので) eps_f で破断することはなく、塑性ひずみ eps_p_max=2.0 での破断ということになります。
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