GUI がガラッと変わった MultiScale Designer 2024.1 の変更点(注意点もあり)

altair_fukuoka
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Altair Employee

はじめに

Multiscale Designer 2024.1 は 2024 から GUI がガラッと変わりました。本記事ではどのように変化したのかを示すとともに、じつは GUI は現在進行形で変更中のため、できなくなっていることもあるため、それも本記事でお伝えします。

 

変更点

最初にユニットセルタイプを選択するようになりました。

2024 までは、空のモデルを作ってから、ユニットセルタイプを選びましたが、2024.1 からは、モデル作成時点で、ユニットセルタイプを選ぶようになります。

(クリックで拡大)

 

注意点

長繊維、短繊維、織物タイプ以外は、まだ開発が完了していないため、選択することができなくなっています。

 

材料モデルの定義と、計算実行のプロセスが分かれました。

2024 までは、ユニットセル設定、線形特性計算、非線形特性計算それぞれのプロセスの中で、設定と実行を行っていました。

 

2024.1 からは、設定と実行は別々になりました。

 

これまでの感覚だと、ここで Run を押して実行ですが、

(クリックで拡大)

 

実際は、ここまでやってきて、Run を押すことができるようになります。

 

大きな改良点

非常にややこしい素材の材料パラメータですが、結果としてどのような特性になるのか、SS カーブをリアルタイムで確認できるようになりました。

 

非線形クーポン試験結果がアプリの中で見れるようになりました。

2024 までは、非線形クーポン試験結果はエクセルに頼っていました。

均質化材料としての SS 特性

 

本バージョンからは、アプリの中で確認できます。

均質化材料としての SS 特性

(クリックで拡大)

 

素材ごとのダメージや塑性ひずみなどの状態量も、アプリ内でグラフで見れるようになっています。