/MAT/LAW70 は、応力ーひずみ線図をカーブ /FUNCT で指定するタイプの、設定がしやすい、フォーム材用の超弾性材料です。
いろいろな設定がありますが、本記事では、一番簡単な基本の設定の仕方をお伝えします。
このように、ほぼ潰し切る 1要素モデルを用意してみました。
ダウンロード: model01.7z
最低限必要となる項目は、次の 7項目です。
ρ は初期密度、ν はポアソン比です。基本的にはポアソン比 0 を想定して作っている材料ですので、まずは 0 で試してみてください。
E0 は初期のヤング率です。ドキュメント上の仕様であれば、本来、応力ーひずみ線図の初期勾配を自動で採用するので、入力しなくても良いのですが、2024.1 時点では自動で入らないという問題があり、入力する必要があります。
NL と NUL は負荷時の応力ーひずみ線図と、除荷時の応力ーひずみ線図の数です。最小数は 1 です。複数の線図を用意することで、ひずみ速度依存を考慮できますが、演習モデルは NL=1, NUL=1 を使用します。
fct_IDL, fct_IDUL は負荷時と除荷時の応力ーひずみ線図 /FUNCT です。圧縮試験のデータを用意してください。
以上を踏まえて作った演習モデルは、次のような設定となっています。必須項目以外は、HyperMesh で作成したときに自動的に入ってきたものですので、気にしなくて大丈夫です。
ソリッド要素特性はアワーグラスの出ない HEPH 要素で、ひずみ、圧力、共回転の定式化は -1 にして、Radioss のおすすめに任せておけば OK です。