大阪公立大学小型宇宙機システム研究センターの清水です。
現在私たちが開発している人工衛星【OMUSAT-Ⅲ】では、軌道上での膜の形状計測をミッションとしています。そこで、このミッションを行う部分を製作し、地上試験を行う準備をしています。現在はCADで3Dモデルを作る→3Dプリンタで印刷する→膜、カメラ、プロジェクタ(計測のための格子投影に用いる)を合わせて計測できるかを確かめるといった形で進めています。以下がその現時点での3Dモデルと実際のモデルです。
モデルの左側がプロジェクタ(格子ガラスとLEDを設置)、右側がカメラ、真ん中側が膜の展開機構です。また、モデルの全体は以下のような感じです。
写真のように、上側の部分に膜を設置しています。そして、下側と上側はタケノコばね(現モデルでは同程度のサイズの棒を使用)で接続し、衛星打ち上げ時は縮めて収納し、軌道上でばねを展開して膜を開く予定です。さて、このように制作したモデルですが、試験の結果、膜に十分数の格子が投影されていなかったのでモデルを作りなおしているところです。このように試行錯誤を繰り返すことで、地上試験、そして軌道上でのミッションの成功につなげていきたいと考えています。