はじめに
PBARL, PBEAML は、断面形状を入力するだけで、はり断面を設定できるのは便利なのですが、一方で、断面積 A, 断面二次モーメント I1, I2 を明示するわけではないため、モデルの妥当性の確認をしたいときには不便です。
そこで、本記事では、PBARL, PBEAML を使いながらも、実際に OptiStruct 内部でどのような A, I1, I2 が使われたのかを確認する例題を示します。
使用する機能
I/O セクションの ECHO を使います。
https://help.altair.com/hwsolvers/ja_jp/os/topics/solvers/os/echo_echoon_echooff_io_r.htm
いろいろ機能があるようですが、使うのはこれです。
echo = prop
もともとは入力データをこだまする (echo) ものですが、PBARL と PBEAML はこだましながらも、計算後の断面特性も .out に出力します。
それから、ついでに 4個の応力リカバリポイント, C, D, E, F の座標も出てきます。
例題
ダウンロード:
モデルは PBARL です。
例の echo=prop は先頭行に書き込んであります。
検算しやすい矩形断面です。
https://help.altair.com/hwsolvers/ja_jp/os/topics/solvers/os/pbarl_bulk_r.htm
I1=DIM1 DIM2^3/12 = 83.3
I2=DIM2 DIM1^3/12= 0.833
となるはずです。
こちらが .out です。