Radiossの要素(1)シェル要素

Altair_Ichikawa
Altair_Ichikawa New Altair Community Member
edited November 2020 in 質問と回答 (Q&A)

Radiossのシェル要素は4節点の4角形要素と3節点の3角形要素です。昔は、4節点シェルを縮退させて、3角形として用いる事も行われていましたが、現在では使われません。4角形要素の定式のデフォルトは、古典的なアワグラスコントロールに基づく、BT(Belytschko-Tsai)要素ですが、物理アワグラスコントロールの要素(QEPH)2×2積分の完全積分要素(Batoz)も使用出来ます。これらはプロパティで指定します。3角形要素のデフォルトはC0 3角形要素です。1点積分ですが、アワグラスは無い要素です。但し、硬めの傾向を示す要素であるため、4角形と3角形のシェル要素を混在させてモデル化を行う際は、精度を重視するのであれば3角形要素は10%以下にするのが望ましいと言われています。完全積分の3角形要素(DKT18)も使用出来ます。

 

シェルのプロパティでは、その使用目的(等方性、異方性、複合材、積層等)に応じて、以下の様なプロパティタイプが使用出来ます。

/PROP/SHELL:等方性シェル要素

/PROP/SH_ORTH:直交異方性シェル要素

/PROP/SHCOMP:複合材シェル要素

/PROP/SH_SANDW:サンドウィッチ積層シェル要素

/PROP/SH_FABR:異方性繊維シェル要素

 

シェルプロパティ内で指定する、主なオプションは以下の通りです。

Ishell4角形シェル要素の定式化を指定

      0:BTシェル要素(デフォルト、/DEF_SHELLが指定されている場合はその値)

       1点積分、古典的アワグラスコントロール

     24:QEPHシェル要素、1点積分、物理アワグラスコントロール

     12:Batozシェル要素、完全積分

Ish3n3角形シェル要素の定式化を指定

      0:C0三角形シェル要素(デフォルト、/DEF_SHELLが指定されている場合はその値)

     30:DKT18シェル要素、完全積分

Idrilll:面内回転自由度のフラグ

      0:面内回転自由度なし、1節点5自由度のシェル要素

      1:Optistructと同様の面内回転自由度を持つ1節点6自由度のシェル要素

N:板厚方向の積分点数

      0:積分点を設けず、断面力から直接計算します(デフォルト)、降伏条件には以下のIllyusin条件で行われます。

   eq7-1.jpg.4e1625d4e6440659b8f2a59739aa3b6b.jpg

ここに、eq7-2.jpg.7820f64cbb4fd00902e987facc2d5f7a.jpgeq7-3.jpg.3661cd398b490ae9a779144f26e508a5.jpg

精度的には3点の積分点程度

      110:板厚方向の積分点数。1は膜要素として用いる場合

Thick:板厚の値

Ithick:板厚変化を考慮するかどうかのフラグ

      0:板厚変化は考慮せず(デフォルト、/DEF_SHELLが指定されている場合はその値)

      1:板厚変化を考慮

Iplas:塑性計算手法のフラグ

      0:ラジアルリターン(デフォルト、/DEF_SHELLが指定されている場合はその値)

      1:Newton-Raphson法による反復計算

 

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shell4.jpg.64891c14c20c70f54705d4ebd8ade7d8.jpg

 

shell3.jpg.1c4c642b52995b3993cfa820880e1bd4.jpg

 

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