シリンダージョイントのモデリング方法
使う要素とプロパティ
シリンダージョイントをモデル化するには、バネ要素に /PROP/KJOINT2 を適用して使います。
/PROP/KJOINT2 の詳細はこちらを見てくださいと言うことになりますが、
https://2022.help.altair.com/2022/hwsolvers/rad/topics/solvers/rad/prop_type45_kjoint2_starter_r.htm
最低限の設定は次の通り、Type と ScF のみです。
/PROP/KJOINT2/3 property1 # Type Kn ScF Cr sens_ID Skew_ID1 Skew_ID2 3 0.01 # Ktx fct_Ktx SDx- SDx+ Icomb_tx # Ctx fct_Ctx # Kftx FFx fct_ffx # Krx fct_Krx SAx- SAx+ Icomb_rx # Crx fct_Crx # Kfrx FMx fct_fmx
Type = 3 でジョイントタイプをシリンダージョイントとします。
ScF = 0.01 は私がいつも入れている数値で、デフォルトは 1.0 です。何かというと、KJOINT2 のバネ要素は、_0001.rad 開始直後に他の要素で決まる時間ステップに対して、ブロックする自由度のバネ定数を決めるのですが、その係数です。
周りのシェルやソリッド要素などで DT=1.0e-6 と決まったとすると、ScF=1 なら、KJOINT2 のバネ要素も DT = 1.0e-6 となる、バネ定数になります。ScF = 0.01 だと、一桁大きい DT=1.0e-5 となるバネ定数となります(DT は √ScF で効いてくるため)。私の経験なので、数学的な根拠とかではないのですが、バネ要素の DT は、計算実行に使われる DT よりも一桁以上大きい方が安定するという気がしています。
メッシュの注意
バネ要素の両節点は、必ず剛体 /RBODY のセカンダリ節点とします。他の有限要素に直接繋ぐとエラーになります。
/RBODY を介する必要がなくなり、任意の要素を自由につなぐことができるようになっています。v2021 からのようです。
この辺りは実際にモデルをダウンロードして確認してみてください。
サンプルモデルのダウンロード
ダウンロード: cyl_joint.7z
アルテアジャパン公式製品リンク
https://www.altairjp.co.jp/radioss/
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