計算結果が全く表示されないバグに遭遇したときの回避策 (v2024.1 限定)
始めに
v2024.1 ではライセンス関連のファイルのパスの問題で、計算実行が正常に動作しない場合があります。本記事ではその回避策を示します。
症状
線形特性や非線形特性計算で、正常終了となっているにもかかわらず
リザルトタブに何も表示がありません。
確認
1, 設定済みの例題モデルを試す
モデル設定の不備か、本記事に概要する不具合かを判別するために、すべての設定が終わっている例題モデルを試してください。例題モデルは起動直後に選べます。
これで、症状が同じなら、おそらく本記事の対象です。ここで結果表示される場合は、他の問題です。
2, バッチファイルを実行してみる
1 の作業のあと、こちらで確認できる作業フォルダに
モデル名、この場合は IM_demo というフォルダがあります。
そのなかに run.bat というバッチファイルがあります。
これを Windows PowerShell で実行します。ダブルクリックで実行してしまうと、出力内容を確認できないからです。
このように liblmx-altair.dll が無い、というエラーがでていれば、本記事の対象で確定です。
回避策
<インストールフォルダ>\Altair\2024.1\hwsolvers\MultiscaleDesigner\win64\liblmx-altair.dll" を run.bat と同じフォルダにコピーします。インストール先を指定しない場合は、次のパスです。
"C:\Program Files\Altair\2024.1\hwsolvers\MultiscaleDesigner\win64\liblmx-altair.dll"
この状態で、もう一度 Run してみます。run.bat を実行してもよいです。
すると正しく計算が実施され、結果をみることができます。
注意
材料モデルごとにフォルダが作られるので、この回避策は、そのモデルに限定であり、恒久的なものではありません。材料モデルを作るたびに liblmx-altair.dll を新しい材料モデルのフォルダにコピーしてください。