慣性リリーフ

AltairNakagawa
AltairNakagawa New Altair Community Member
edited November 2020 in 質問と回答 (Q&A)

空中にある物体など、拘束条件が無い状態で荷重を負荷したい場合、慣性リリーフという手法が使用できます。OptiStructには慣性リリーフの手法として自動と手動の二つの方法が用意されています。自動の場合支持条件は必要なく、荷重条件だけを指定します。これで視点はモデルの幾何学的中心または重心に設定されて解析が行われます。HyperMeshではAnalysis > control cards > PARAMの中で添付図inrel.pngのように指定します。INREL,-2が自動設定を意味しており、REFPNTが視点設定です。GEOM(幾何学的中心)がデフォルトですが、ここではCG(重心)に設定しています。INREL,-1とすると手動設定となり、モデルが剛体運動を起こさない最小限の支持条件を設定して解析を行います。この場合には視点は支持条件の場所にあることになります。自動の方が簡単ですが、変形量を見た時にどこを基準とした変形の値なのか分からないことが欠点です。手動の場合は剛体運動を起こさない最小限の支持条件を考えるのがやや面倒と言えます。ある一点の全自由度を支持してしまえば良いのですが、ソリッド要素では並進方向の三自由度しか無いので一点だけではその点の周りに回転できてしまいます。そこで下記記事


https://community.altair.com/community?id=community_question&sys_id=ac778a3a1b90a4d08017dc61ec4bcb89

のように三点を用いて最小限の自由度を支持する方法を取ります。なお上記記事は拘束条件の場合ですが、慣性リリーフの場合は添付図suport.pngのSUPORT1を使用し、これをサブケースで参照します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>inrel.png

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>suport.png