Inspire Mold によるゲート位置最適化
Hirota33
Altair Employee
射出成形のプロセスでは、製品品質および金型設計を最適化するために、ゲート位置を調整する場合がよくあります。このような検討を設計早期段階で行うために、Inspire Moldはゲート最適化機能を新たに搭載しました。これを使用しますと、ゲート数に応じたゲート位置を自動作成出来ます。さらに、Inspire Moldのバージョン2022.1では、自動作成されたゲート位置による充填プロセスのフローパターンを迅速に確認する事が出来るようになりました。以下はこの新機能についての説明です。
ゲートの最適化
Inspire Moldでは最初にキャビティパートの設定を行いますが、その設定後のランナーシステムにゲートの最適化のメニューがあります(図1)。Inspire Moldはユーザーが指定したゲート数に応じて自動的に製品表面上にゲートを探し出し、ゲートとして設定します。このようにしてゲートのジオメトリが自動作成されます(図2)。
図1
図2
フローパターンで充填状態を確認
ゲートの設定後、フローパターンのメニューをクリックする事で設定したゲート位置でのフローパターンをアニメーションで確認することが出来ます(図3)。
Inspire Moldは高速にフローパターンを計算します。更に、ゲート数を変更してゲート最適化を再度実行し、それぞれのフローパターンを観察することで、最適なゲート位置を見つけることが出来ます 。
図3
射出成形のプロセスでは、ゲート位置の設計が非常に重要になります。ゲートはウェルドラインやエアトラップといった製品表面の欠陥に直接の影響を及ぼすためです。Inspire Moldが搭載したゲート最適化の新機能は、ゲート位置の検討を簡単かつ迅速に行う事が出来ます。
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