本記事では強制回転角速度を与える方法をお伝えします。
使うカードは /IMPVEL, /IMPACC, /IMPDISP のどれかです。これらは速度、加速度、変位ですが、最終的には同じものです。加速度を積分すれば速度、速度を積分すると変位になります。気づいた方も居ると思いますが、これらは普段、並進方向の、強制変位(速度、加速度)に使われるものです。
/IMPDISP の基本的な使い方は、入門トレーニングの 1.6 節で扱っています。
https://learn.altair.com/course/view.php?id=517
普段 Dir に X, Y, Z などを指定しているところを XX, YY, ZZ とすることで、回転に対する拘束条件となります。
https://help.altair.com/hwsolvers/rad/topics/solvers/rad/impvel_starter_r.htm
回転角速度(または角加速度、角度) - 時刻カーブにおける角度の単位は rad です。度ではないので注意してください。
剛体です。基本的に普通の要素の節点に角速度を与えても思うように回らないため、剛体の主節点に /IMPVEL 等を与えるようにします。剛体の主節点は、計算開始時点で、モデル上の位置からは移動してしまうので、剛体の主節点を回転軸上に持ってきている場合 Icog=3 の処置が必要です。以下の記事の、回避策2 の節です。
https://community.altair.com/community/ja?id=kb_article_view&sysparm_article=KB0120140
剛体の基本的な作り方は、入門トレーニングの 1.4 節です。
https://learn.altair.com/course/view.php?id=517
冒頭のアニメーションの例題です。
このような感じで、回転させています。
角速度のカーブは次のように常に秒速 3.14 rad (=180度) です。
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