始めに
本記事では、非常に簡易的なランダム応答解析のモデルを提示します。
100x100x1mm の板の真ん中をべこべこと力 (FORCE) で押すだけです。
本ランダム応答解析では、荷重ー周波数の関係が PSD-周波数の関係で与えられているものとします。
そのため、ランダム応答解析が参照する周波数応答解析サブケースでは、(計算範囲の) 全周波数に単位荷重 1N を与えて、ランダム応答サブケースにて、PSD-周波数の関係を与えることにします。
入力ルール
まずサブケースセクションですが、ランダム応答解析は、周波数応答解析を元に行われるため、かならず周波数応答のサブケースが必要になります。本記事では、周波数応答に関する部分は割愛します。
ランダム応答サブケースから周波数応答サブケースを参照する形になりますが、直接参照するわけではなく、RANDOM が指定する RANDPS バルクカード内での参照となります。
そして RANDPS バルクカードで設定するのは、以下 J(=K),X,Y, TID です。X,Y は本記事の範囲では、そういうものだと受け止めてください。
HyperMesh では randps で探すのが良いと思います。
TABRND1 で入力荷重の PSD-周波数の関係を決めます。PSD と周波数の組み合わせを必要なだけ指定します。
HyperMesh なら、やはり tabr くらいで探すのが良いと思います。カーブエディタで中身は編集できます。
私は、テキストエディタでも編集の容易な TABLEG を普段良く使うのですが、残念ながら RANDPS には未対応です。
最後に、周波数応答系の解析では、出力要求を明示しないと、何もでてこないので、しっかり書いておきます。モデルが小さいなら、ALL 要求で良いと思いますが、モデルが大きくなるに従い、節点セット、要素セットで指定する必要が出てくると思います。
例題
ダウンロード:
RANDPS はこのようになっています。
PSD はこのように 10~1000Hz は強く出るが、両端は弱いという設定にしています (TABRND1)。
では、結果です。
こちらは中央の要素での Segalman ミーゼス応力の PSD 値のプロットです。
計算した全周波数での RMS 値は、HyperView でコンタで確認できます。