始めに
この例題は、こちらの英文記事を和訳、意訳したものです。
本記事の主旨に限れば PBEAM, PBAR どちらも同じ内容ですので、本記事は PBEAM を用いて記述します。
あらかじめカタログの中から断面を選択する PBEAML の場合、初めから、応力を出力する座標 C, D, E, F が設定されています。
一方で、形という概念のない PBEAM の場合、この CDEF の座標はユーザーが決める必要があります (未指定なら 0,0。断面の真ん中です)
例題1: 定義しない場合
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モデルは片持ちばりです。
CDEF は未指定です。
曲げの場合、真ん中では応力がゼロなので、ゼロと出ます。
ちなみに SAC などの記号は、次の意味です。
例題2: C を非常に高いところに指定
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C の Y=1000 としました。形という概念がないので、自由な値を指定できます。
結果です。
私的には、応力を出したいなら PBEAML を使う方が簡単だとおもいます。
また、要素力、要素モーメントから、HyperMesh の断面の機能と組み合わせて、仮想的に断面に応力を計算しなおして描画する機能もあります。こちらは PBEAM の応力リカバリポイントの設定と無関係に使えます。
HyperMesh ではり要素の断面に応力を描く方法