はじめに
パートごとの運動エネルギー、内部エネルギーのグラフ履歴の出力には /TH/PART を使いますが、アセンブリ単位の場合には /TH/SUBS を使います。本記事では、/TH/SUBS を使う例題を一つ示します。
/TH/PART の参考記事 (項目C参照)
Radioss の入力ルール
まず、アセンブリは /SUBSET カードを使います。
普通、アセンブリとはパートの集まりですが、/SUBSET には /SUBSET の ID しか書けません。
アセンブリのアセンブリはこれでよいのですが、最初のアセンブリである、パートの集合はどうするのかというと、/PART 側に、所属する /SUBSET の ID を書くルールになっています。
HyperMesh ではアセンブリ扱いなので、HyperMesh で設定してしまえば、その辺のルールは気にせず設定できます。
/SUBSET を作ったら /TH/SUBS カードを作れば OK です。
実は Radioss 2025.1 から /SUBSET ID を指定しなくても、全 /SUBSET の出力をするようになりました。ただし HyperMesh 2026 においてもその設定はできません(設定はできるが出力されない)。
例題
ダウンロード:
例題は簡単な2要素の引張試験モデルです。2個のパートをまとめて一つのアセンブリ /SUBSET にしています。
/TH/SUBS はあえて /SUBSET ID 未指定に挑んでみました。HyperMesh で完結させたい方は、しっかりアセンブリを指定してください。
HyperGraph で Subset が選択できるようになっています。
今回は、全体モデル = サブセット1 なので、サブセットのエネルギーも全体のエネルギーも同じになります。