シェルの板厚を無視した接触を行う例題

altair_fukuoka
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Altair Employee

概要

OptiStruct では、デフォルトで、シェルの板厚を考慮した接触を行います。

シェルの板厚を無視するには、PCONT カードの GPAD に 0.0 を指定します。

本記事では、簡単な例題モデルを示します。

PCONT の GPAD の注意点

こちらによると、

https://help.altair.com/hwsolvers/ja_jp/os/topics/solvers/os/pcont_bulk_r.htm

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デフォルトで板厚考慮の THICK です。

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そして THICK 発動の条件として、こうあるため、なんとなく要素集合 SET, TYPE=ELEM では発動するが、節点集合 SET, TYPE=GRID では発動しないような感じがしますが、実際には、どちらでも発動します。

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まずは、このデフォルト挙動を見る例題から始めましょう。

例題1: 節点集合でも要素集合でも板厚が考慮される例題

ダウンロード:

同じ FEM が 2個ありますが、左はシェルの節点集合で指定したもの、右は要素集合で指定したものです。ちょうど板厚の半分の距離を離してある場所から、押し込んでいきます。

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接触 CONTACT にぶら下げている PCONT には GPAD を含めて、何も手を加えていません。

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こちらが結果です。両方とも、接触判定が起きていることが分かります。

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例題2: 板厚を無視する例題 (GPAD=0.0)

ダウンロード:

先ほどのモデルとの違いは、PCONT の GPAD=0.0 です。

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こちらが結果です。板厚を無視してるので、接触力が出ないことが分かります。

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厳密に言うと、板厚を無視しているのではなくて、GPAD で与えた距離で接触判定を行っています。

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