最適化をリスタートする例題


始めに
OptiStruct の最適化では、繰り返し回数の上限に達してしまってジョブが終わってしまったときに、最適化の続きを行う機能があります。
本記事では、簡単に演習できるモデルを用意しました。
例題モデルのダウンロード
片持ち梁の問題に対してトポロジー最適化をしています。ここは本題ではないので説明は割愛します。
演習
展開したフォルダの model01.fem を普通に OptiStruct で流してみてください。
実は最適化繰り返し演算を 2回しか行わない設定としてあるため、
すぐに上限到達でランが終了します。
このとき、同じフォルダに <FEMの名前>.fem に対応して <FEMの名前>.sh というファイルができています。ここでは model01.sh です。これをリスタートに使います。
では展開してできている 2kaime フォルダに移動してください。
FEM や最適化定義の部分は全く同じですが、上限回数だけ増やしてあります。要素や節点や、最適化の応答、目的関数など、モデル部分は変更できませんが、このように、最適化計算のオプション部分であれば、変更が効きます。
そして 2kaime フォルダには、先ほどの model01.sh がコピーしてあります。
今度は、次のオプションを指定して、実行してみます。フォルダを指定する ./ が無いとエラーがでます。
-restart ./model.sh
またはリスタートファイル選択用の GUI もあります。
この場合はこのようにフルパスが入ります。
普段は、出力ファイルは <モデル名>.fem なら <モデル名>.out や <モデル名>.h3d となりますが、リスタートの場合、_rst<リスタート番号 3桁> がファイル名につきます。今回の model01.fem の場合、model01_rst002 という名前で出力されます。
model01_rst002.out を見ると、今回は最適解が得られるまで流れたことが分かります。
以上です。