ビーム要素では軸力のほか曲げ、ねじり、せん断が働きます。要素の局所座標では、長さ方向がX軸ですが、Y軸を決めるために要素外の第3節点を指定します。

そのプロパティ/PROP/BEAMでは、断面積および断面2次モーメントを定義します。材料則では、トラスト同様、弾性(/MAT/LAW1)と弾塑性(/MAT/LAW2)のみ用いる事が出来ます。弾塑性材料を用いる場合、その降伏判定は、その断面力から直接、

により、判定されます。

ビーム要素ではこれとは別に、断面上に複数の積分点を設け、それぞれの位置と積分点が代表する面積を指定する事で、実際の断面形状を模擬する、積分型ビーム/PROP/INT_BEAMも用意されています。こちらのビーム要素では、降伏判定は積分点毎に行われ、それらの応力から断面力が計算されます。材料則では、弾性(/MAT/LAW1)と弾塑性(/MAT/LAW2)に加え、表形式の弾塑性(/MAT/LAW36)も用いる事が出来ます。
