Radiossの要素(2)ソリッド要素
Radiossのソリッド要素は、6面体のヘキサ要素と4面体テトラ要素です。5面体のペンタ要素が必要な場合には、ヘキサ要素を縮退させて用います。ヘキサ要素では1次8節点ソリッドと、2次20節点ソリッドがあります。8節点ソリッドでは、デフォルトは古典的アワグラスコントロールの1点積分要素ですが、物理アワグラスコントロールの要素(HEPH)、完全積分要素も選択できます。これらはソリッドのプロパティで定式を指定します。テトラ要素では4節点テトラ要素と2次10節点テトラ要素を用いる事が出来ます。4節点テトラはデフォルトでは1点積分の1次要素ですが、プロパティでItetra=1 を指定する事で、各節点に回転自由度を導入した1節点6自由度の4節点2次テトラ要素とする事も出来ます。この要素では中間節点がありませんので、通常の2次要素の様な安定限界のΔTの低下なしに、精度の向上を図る事が出来ます。
ソリッドのプロパティでは、その使用目的(等方性、異方性)に応じて、以下のようなプロパティタイプが使用出来ます。
/PROP/SOLID:等方性ソリッド要素
/PROP/SOL_ORTH:直交異方性ソリッド要素
ソリッドプロパティ内で指定する、主なオプションは以下の通りです。
Isolid:ヘキサソリッド要素の定式化を指定
0:1点積分ソリッド要素(デフォルト、/DEF_SOLIDが指定されている場合はその値)、古典的アワグラスコントロール
24:HEPHソリッド要素、1点積分、物理アワグラスコントロール
17: 2×2×2完全積分ソリッド要素
Itetra:4節点テトラ要素の定式化を指定
0:1積分点の1次テトラ要素
1:1節点6自由度。4積分点の2次テトラ要素
Iframe:大回転の取り扱いに関するフラグ
0:非共回転定式化(デフォルト、/DEF_SOLIDが指定されている場合はその値)
2:大回転を取り扱う共回転定式化
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