この文章ではqselectの使用例をご紹介します。
 qselectでは使用しているCPU、ユーザー、ジョブステータスなどを指定して表示することができます。
ただしqselectのみの使用ではjobIDのみ表示されます。
qstatやqdelとの併用が可能です。
 qselectオプション例
-t  <.OP.date-time>            特定の時刻、範囲
-l   <resourcelist.OP.value>    ジョブのリソースが指定範囲
-N  <name>                 ジョブ名 
-s  <job states>             ジョブステータス (R, Q, S, H, 他)
-u  <user_name>              特定のユーザ
-x                   ジョブのステータスに関わらず、すべてのジョブ
-H                              終了、移動したジョブ
“OP” は、以下のオペレータを利用
.eq.    等しい
.ne.    不等
.ge.    以上
.gt.    より大きい 
.le.    以下
.lt.    未満
 以下具体例を挙げていきます。
 ①ユーザーuser01のジョブで、16CPUを超えるCUPを使用しているジョブを表示する(サーバー名はpbsserver)
qselect -u usr01 -l ncpus.gt.16
121.pbsserver
133.pbsserver
154.pbsserver
 ②時間で制限する(-tオプション):12時~15時にqsubされたジョブIDを表示
qselect -x -tc.gt.09251200 -tc.lt.09251500
 qstatと組み合わせて使用するとqselectで得たジョブIDの詳細を参照できます。
qselectはバッククォート(`)で括ります。(シングルクォート(')ではない点注意です)
qstat [qstat options] `qselect [qselect options]`
 ③ユーザーuser01のジョブで、16CPUを超えるCUPを使用しているジョブのステータスを参照
qstat -a `qselect -u user01 -l ncpus.gt.16 `
④10:25以降にqsubされたジョブをジョブのステータスに関わらず参照
qstat -x `qselect -x -tc.gt.10281025`
 qdelと組み合わせて使用することにより、ジョブの一括削除などが行えます。
【要注意】以下とすると全ジョブの削除を意味するので用法には厳重に注意ください。
qdel `qselect`
 ⑤user01のジョブを一斉削除
qdel `qselect –u user01`
 ⑥Run stateのジョブを一斉削除
qdel `qselect –s R`
  ※qselectのより詳しい説明は以下に記載があります。
PBS Professional 2024.1 User’s Guide
10.1.1 Selecting Jobs via qselect
 https://altairone.com/Marketplace?queryText=pbs&tab=Download&app=PBS+Professional 
* qdelでdeleteできないジョブはqdel -W forceが必要になる場合がございます。