SimSolidの積層材精度検証

fujita
fujita
Altair Employee

1. はじめに

SimSolidでは異方性材料を使用可能です。

以下のOS-V: 0531 Laminated Shell Strength Analysis Mechanical Load 1を参考に、薄い層 (各層は薄いソリッド) を貼り合わせた積層材モデルについて精度検証した結果を報告します。

https://2022.help.altair.com/2022/hwsolvers/ja_jp/os/topics/solvers/os/nafems_laminated_shell_strength_analysis_mechanical_load_1_r.htm

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2. 異方性材料の設定

プルダウンメニューの設定から材料データベースを開きます。

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材料を追加から材料タイプを異方性にして異方性材料を設定します。

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パートをクリックして材料座標系を設定します。

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3. 結果

以下のように8%以下の差異となりました。

Midplane Strains Theory SimSolid difference
εε x 3.176E-04 3.059E-04 4%
εε y -1.447E-04 -1.349E-04 7%
εε xy 1.108E-04 1.020E-04 8%

ひずみはply2の上面 (中立面) で評価しています。
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最大変位はOptiStructとほぼ同等です。

  OptiStruct Result SimSolid difference
Max Displacement [mm, Mag] 29.59 28.85 2%

ソリューション設定は以下です。

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4. まとめ

SimSolidでは積層材モデルを非常に薄いソリッドを貼り合わせたモデルとして解析可能です。