音響加振の単位
AltairNakagawa
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振動解析の場合、加振の単位は力、強制変位、強制加速度など分かりやすいのですが、スピーカー等を用いて空間モデルに直接音響加振を行う場合の加振単位は何なのか、というお問い合わせをいただくことがあります。音響加振は添付資料のようにSLOADとTABLEDiをACSRCEで参照して定義するのですが、SLOADとTABLED1の振幅を1.0の単位加振とした場合の単位は音響パワーです。SI単位系であればW、mm,sec,N,tonの単位系であればmWとなります。資料中の式のように体積速度は音響パワーの平方根に比例しますので、TABLED4を使用して音響パワーが周波数の二乗に比例して増加するように設定することにより、体積速度一定加振とすることも可能です。
なお、音圧一定という条件は物理的に不可能です。これは音響解析での音圧は振動解析の変位に相当する指標であることが理由となります。振動試験であれば対象物をジグに固定して強制変位加振できますが、空気を固定して強制変位加振することはできないからです。
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