LS-DYNA リーダーを使い方を説明します。


始めに

LS-DYNA ユーザーが簡単に Radioss を始められるように、または、LS-DYNA ユーザーとデータの交換を容易にするために、Radioss には LS-DYNA リーダーと言う機能があります。これは LS-DYNA のキーファイルモデルを、そのまま(裏で Radioss モデルに変換して) Radioss で計算実行する物です。

こちらに、割と本格的な例題モデルが置いてあるので、良ければ試してみてください。

https://community.altair.com/community?id=kb_article_view&sysparm_article=KB0113588


使い方

使い方と言っても .k や .key ファイルを指定して Run するだけです。

LS-DYNA リーダー使い方


ログファイル _0000.out に LS-DYNA のキーワードが Radioss の何に変換されたのか出力されます。

************************************************************************
*KEYWORD MAPPING TO RADIOSS PROCESS 
************************************************************************

*BOUNDARY_PRESCRIBED_MOTION_SET_ID (2)  impdisp
    is mapped to
/IMPDISP (2)  impdisp

*BOUNDARY_SPC_SET_ID (1)  bcs-x
    is mapped to
/BCS (1)  bcs-x

*CONTROL_TERMINATION (0)  CONTROL_TERMINATION
    is mapped to
/RUN (1)  

*CONTROL_TERMINATION (0)  CONTROL_TERMINATION
    is mapped to
/STOP (1)  


あくまでも Radioss を実行しているので、出力されるファイルも d3plot など LS-DYNA の物ではなく、Radioss の物が出力されます。

出力ファイル

この節で使った例題ファイルダウンロード: model01.7z

(私が見よう見まねで作ったモデルです。本物の LS-DYNA でもちゃんと流れると良いのですが)


サポートしているキーワードは

こちらに一覧があります。

https://2022.help.altair.com/2022/hwsolvers/rad/topics/solvers/rad/ls_dyna_keywords_r.htm


サポートしていないキーワードがあるときは?

意地悪で、LS-DYNA にすら存在していない次のカードを追加してみました。

*KONNNA_CARD_NAIYO
        99       999


この場合、次のエラーで落ちます。

ERROR ID : 100210
** ERROR IN INPUT OPTIONS
DESCRIPTION :  
-- BLOCK: *KONNNA_CARD_NAIYO
-- LINE: *KONNNA_CARD_NAIYO
Unrecognized option:
*KONNNA_CARD_NAIYO


この節で使ったモデルのダウンロード: ijiwaru-card.7z