伸びたり縮んだりしている状態で組付けられたバネを模擬する方法


概要

バネの FS 線図を調整して、バネが伸びた状態、または縮んだ状態で組付けられたというのをシミュレーションしてみます。

使うモデルは以下の物です。バネ定数は 100N/mm としています。

モデルの説明


バネ特性の設定

伸び縮みのない状態であれば、バネ定数を与えるだけですが、初期の伸縮を考えるときはバネ力―伸びの関数も与えておきます。

バネプロパティ


そしてこの関数を横にずらすと、初期の伸縮を模擬できます。

カーブずらす方法


カーブをずらすには /MOVE_FUNCT が便利です。では初期の伸びを表すために -10 ずらしてみます。(もちろん /FUNCT 本体を書き換えてもOKです)

/MOVE_FUNCT


それでは結果を見てみましょう。初期に伸びた状態なので、縮む、というのが正しく再現できています。

アニメーション


本書で使ったデータのダウンロードはこちらです: tens.7z