Panopticonの簡単なセットアップ方法(Windows版)


リアルタイムに各種ダッシュボードにさまざまなデータを表示可能なAltair Panopticonのセットアップ方法を説明します。

Altair ActivateやAltair Embedで演算したデータや計測したデータをPanopticonでリアルタイムに可視化することを前提に、Panopticon の最低限のセットアップ方法を紹介します。


事前準備

JAVAとtomcatのインストールが必要です。


JAVAのインストール

以下よりJAVAをダウンロード、インストールしてください。今回はjre-8u311-windows-x64.exeをインストールしました。

https://www.java.com/en/download/

インストール後、環境変数JRE_HOMEでインストールしたjavaのパスを設定してください。


Tomcatのインストール

以下よりTomcatをダウンロードします。Version 9が必須です。今回はをダウンロードしました。

http://tomcat.apache.org/

インストーラではなくzipファイルですので、任意のフォルダに解凍します。今回はC:\Panopticonのフォルダを作成し、その下に解凍しました。

日本語環境では、コンソールが文字化けしますので、下記ファイルを編集し、文字コードをSJISに変更しておきます。

C:\Panopticon\apache-tomcat-9.0.56\conf\logging.properties


Panopticonのセットアップ


Panopticonのダウンロード

AltairOneのMarketPlaceまたはAltair ConnectよりPanopticon Visualization Serverをダウンロードします。

MarketPlaceの場合

https://marketplace.altairone.com/Marketplace

Altair Connectの場合

https://connect.altair.com/CP/downloads.html?suite=Altair%20Panopticon

ダウンロードしたAltairPanopticonVisualizationServerWAR_21-2-0.zipはzipファイルですので、任意の場所に解凍します。

解凍すると、以下のファイルが表れます。これらのいくつかのファイルをC:\Panopticon\apache-tomcat-9.0.56下にコピーしていきます。


ファイルのコピー

Tomcatインストール先のconf\Catalinaの下にlocalhostというフォルダを作成し、panopticon.xmlをコピーします。

Tomcatインストール先のwebapps下にpanopticon.warをコピーします。

Tomcatインストール先のconf下にtomcat-users_example.xmlをtomcat-users.xmlにリネームして上書きコピーします。


vizserverdataの指定

c:\Panopticon下にvizserverdata名でフォルダを作成します。

Tomcatインストール先のconf\Catalina\localhostにあるpanopticon.xmlをテキストエディタで編集し、上記のvizserverdataフォルダの位置を指定します。


Tomcatの初期化

Tomcatインストール先のbin\startup.batでTomcatが起動します。

いくつかのファイルが生成されます。

起動できましたらbin\shutdown.batで終了させます。


ライセンスの設定

Panopticonの起動に必要なライセンスの設定を行います。ここではhostedライセンスでの設定方法を紹介します。

AltairOneへログインして、下記の手順でAuth Codeを取得してください。

C:\Panopticon\vizserverdata下のPanopticon.propertiesをテキストエディタで編集し、Auth Codeを記述します。その他の行も下記を参考に編集してください。このファイルは一度Tomcatを起動したことで、自動で生成されています。


Panopticonの起動

再度、Tomcatインストール先のbin\startup.batでTomcatを起動します。

Chromeにて下記にアクセスします。

http://localhost:8080/panopticon

username: su

password: su

でログインします。

Panopticonが起動しました。