強制変位 /IMPVEL を解析中に有効化、無効化する例題

はじめに

/IMPVEL には Tstart と Tstop というパラメータで有効化する時刻と無効化する時刻を指定できます。本記事ではそれぞれ 2個の事例を示します。

ちなみに、強制変位 /IMPDISP, 強制加速度 /IMPACC にも同じ機能があります。ただし、その時刻において、当該節点の座標の変形量が分からないため /IMPDISP でその時刻から与えるべき変形量が分からないですし、同じように速度も分かりませんので、/IMPACC でどれくらいの加速度を与えれば止まるのかも分かりません。途中での有効化、という側面からは /IMPVEL が一番使いやすいと思います(個人の感想です)。

Tstart で有効化する例

対象はこのような 1要素のシェルを剛体 /RBODY にしたモデルです。

右向きに /INIVEL で 10mm/sec の初速を与えます。

そして 1秒後に速度を 0、つまり止めてみます。

このように、期待通りに止めることができました。

モデルのダウンロード:

Tstop で無効化する例

今度は Tstop で無効化してみます。先ほどのモデルと同じモデルを使いますが、初速は取り除いて、次のような強制速度 /IMPVEL を与えます。

速度が 10mm/s になったところで無効化されるので、すっ飛んでいくはずです。

期待通りにすっ飛んでいく結果となりました。

モデルのダウンロード:

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