Generative Design の使い方
始めに
HyperMesh 2024 にはジェネレーティブデザイン機能が入っています。OptiStruct トポロジー最適化自身が書き換えられない最適化設定をいろいろ振ってみたり、トポロジーの結果をクラスタリングしたりと、面白い機能があるので、使い方を紹介します。
設計変数化できる項目と下準備
Generative Design から設計変数化できる部分 (つまり変更できる部分) は、次の 5個のアイコンの部分です。左から、1面対称条件、質量制約、最小部材寸法、応力制約、材料です。
まず、大前提として、そのまま OptiStruct のトポロジー最適化が実行できるところまで、モデルを作っておいてください。
項目 | 下準備 |
Symmetry (1面対称条件) | 不要 |
Mass Targets (質量制約) | 質量応答に対して制約を掛けておく |
Thickness Constraints (最小部材寸法制約) | トポロジーの最小部材寸法制御を設定しておく DTPL カードの Mindim |
Stress Constraints (応力制約) | トポロジーの応力制約を設定しておく DTPL カードの Stress Constraint |
Material Selection (材料選択) | 材料 MAT1 カードを複数作っておく |
ポスト処理
リスト形式でソートなどをしながら確認できます。
逆に、トポロジーを見ながら数値を確認したり、
(クリックで拡大)
似ているトポロジー同士を比較したりできます。
(クリックで拡大)
(クリックで拡大)
ジェネレーティブデザインでの設計変数の寄与度の評価や、
変数、応答動詞のプロットが可能です。
操作のおおまかな流れ
詳しい動きは動画で確認してください。
最初に探索設定を一つ作ります。ジェネレーティブデザインの設定をひとまとめにする箱のようなものです。
ひとつ注意点があり、フォルダ指定が短縮フォルダ名になっている場合、OptiStruct 実行でエラーがでます。短縮フォルダ名になっている場合は、選択しなおしてください。
次にジェネレーティブデザインで、変数化する項目の設定を行います。
実行を行って
ポスト処理します。
ちなみに、HyperMesh を起動し直した場合は、もともと作業していた .hm ファイルではなくて、ジェネレーティブデザイン実行フォルダ内の GenerativeDesign1.hm ファイルを用いてください。そうしないと、計算結果との同期がうまくできません。
動画による手順説明デモ
動画ファイル .mp4 のダウンロード
KB0124975_GenerativeDesignの使い方.mp4
動画で使った hm ファイルのダウンロード (バージョン 2024)