InspireCast を HyperStudy で多くの製造条件を自動で試す(パラスタする)方法

altair_fukuoka
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Altair Employee

HyperStudy を使うと、 Inspire Cast の製造条件をいろいろ自動で書き換えて、計算することができます。いろいろな製造条件を試してみたい方は、是非、ご活用ください。バージョン 2021.2 が対象です。


詳しいオペレーションは動画を見てください。ハイライトのみ文章で説明します。


最初に Inspire Cast でモデル作って実行する

普通に Inspire Cast のモデルを作成&実行してください。動画では、この重力鍛造のモデルを使っています。

https://2021.help.altair.com/2021.2/cast/en_us/topics/cast/tutorials/Tut_Gravity_Casting_c.htm#Tut_Gravity_Casting_c


そうすると、計算フォルダに、この 4ファイルができています。これを別途コピーしておきます。

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HyperStudy の設定

 先ほどの 4個のファイルの内、鋳造条件が書かれているのは ProjectParameters.json です。この一部を HyperStudy が自由に書き換えるようにします。動画では、

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などを書き換えています。この json ファイルは質量 kg, 長さ m, 時間 s, 温度 K ですので、単位に気を付けてください。

実態は次のようなテキストファイルですので、HyperStudy のエディタである程度作った後、フォーマットなどはお好きなテキストエディタで調整しても良いと思います。というか、私は、そうしてます。

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ソルバーは <インストールフォルダ>\2021.2\hwsolvers\scripts\amsCasting.bat (Linux なら .sh) を登録します。castRun.ams を見つけると、勝手に実行するので、引数は不要です。

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この 3このファイルは、計算フォルダ―にコピーします。

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計算がうまく行ったら応答ですが、「計算だけしておいて、結果はh3d を見て判断します」、ということであれば、適当になんでも良いので、h3d ファイルを使って一つだけ応答を作成しておいてください。動画では LAST AIR (エアーが最後まで残ってしまった要素に 1 の値が付く) の合計値と、FILLTIME (その要素は何秒後に湯で満たされたか) の最大値を参考までに取っています。

動画で使ったファイルを添付しておくので、参考にしてください。ソルバーの登録をしないと、そのままでは動きません。


細かいところは動画を見てください。

動画