2019.1 で GUI など変更があるので、新規トピックとしました。
2019.2 は見た目変化がないので、とりあえず本トピックにまとめます。
ユニットセル:
線形特性:
積層材料の熱伝導率は計算できますか?積層している層ごとではなくて、積層しているものをまとめて一つの値にしたいです。
ソルバープラグイン
OptiStruct プラグインで熱膨張やるとき、参照温度ってどうなってますか?
ソルバープラグインで繊維配向テンソルと使うと、ユーザー変数がいきなり増えるんだけど、何?どうしたら良いの?
繊維配向テンソルなしだと動作するのに、繊維配向テンソル入れると不明なエラーで落ちる (2019.2)
ソルバープラグインで複数の材料を使えますか
複数の材料を使うとき、繊維配向テンソルファイルも複数使いますか?
テクニック:
ランダムに短繊維を混ぜたときの特性は
カタログ内の材料の SS を見たい
非線形材料の SSカーブを見てみたい
トラブルシューティング:
その他:
過去の FAQ にも役に立つ情報があります。
https://community.altair.com/community?id=community_question&sys_id=f956c4f61b2bd0908017dc61ec4bcbfd
https://community.altair.com/community?id=community_question&sys_id=715608f61b2bd0908017dc61ec4bcb01
ここは公式サポートではありません。確実に回答が必要な事項については、公式サポートにお問い合わせください。
質問: ランダムに短繊維を混ぜたときの特性は
回答:
2019.1 から、ランダム繊維のユニットセルがサポート外になりました。その代わり、一本の短繊維の特性と、繊維配向テンソルを使って、特性を算出できます。
このように短繊維ユニットセルを作り、
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
このように、繊維配向を設定します。
このように、材料特性が算出されます。
質問: カタログ内の材料の SS を見たい
パラメータだけだと、SS カーブが想像できないですよね。そんなときは Single Scale モデルが便利です。気になる材料を選んで引張試験をすれば、すぐに SSカーブが見れます。
もちろん、カタログ材料だけでなく、手入力した材料の確認にも使えるので、この Single Scale モデルを有効に活用してみてください。
質問: 非線形材料の SSカーブを見てみたい
パラメータだけだとわかりにくいので SS カーブを見てみたいですよね。そんなときは、こちらの記事を参考に Single Scale モデルを利用してみてください。
質問: Real Time Assistant に出てる数字は何?
ユニットセル作成可能な限度値です。ただしあくまでも目安です。
質問: なんか動作が変
長く作業していると、作業フォルダにゴミがたまってしまうようです。一旦作業フォルダを削除して、もう一度メッシュ作成からやり直してみてください。
質問: ユニットセル作成になんか失敗する
HyperMesh のパスを MultiScale Designer が見つけられていません。2枚目の絵のように、HyperWorks のインストールディレクトリを教え込ませてください。
質問: Radioss プラグインで、MultiScale の線膨張係数を使った熱変形解析はできますか?
てきません。OptiStruct ならできます。
質問: Radioss プラグインで、粘性塑性材料 ViscoPlasticity は使えますか?
使えます。
検証はこちらで OptiStruct でしてますが Radioss でも同様です。
Radioss 用の参考データも置いておきます。
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質問: FEM プラグイン使うとき、材料の向きってどう考えますか?
回答
FEM の材料座標系を参照します。MultiScale Designer での材料座標系はユニットセルを作るときに出てます。
質問: OptiStruct プラグインで熱膨張やるとき、参照温度ってどうなってますか?
MultiScale Designer 側には、参照温度を定義する項目はないので、OptiStruct 側で以下のように明示してください。
参考情報
質問: ソルバープラグインで繊維配向テンソルと使うと、ユーザー変数がいきなり増えるんだけど、何?どうしたら良いの?
こんな感じで、繊維配向テンソルを設定すると、リストに出てくる数よりはるかに多い数のユーザー変数があるって言ってきます。
これは MultiScale Designer が繊維の混ざりを表現するために 7枚のスライスという考え方をしているからです。スライスごとに繊維が別々の方向を向いていて、7枚のスライスをうまい具合に混ぜると繊維配向テンソル通りの配分になるという塩梅です。簡単に言うと、7色の絵の具を混ぜて、狙った色を作っているんです。なので絵の具ごとの 55x7=385 の変数と、混ぜ終わった状態での変数 55x1 があります。
通常、混ぜ終わった状態での変数を評価するので、それには List を押して出てくる番号を使います。
質問: インストーラはどこですか?
OptiStruct や Radioss と同じメカニカルソルバーの一員になりました。
https://connect.altair.com/CP/downloads.html?suite=HyperWorks
質問: 繊維配向テンソルなしだと動作するのに、繊維配向テンソル入れると不明なエラーで落ちる (2019.2)
射出成型解析が出してきた繊維配向テンソルに、全ての成分がゼロのテンソルがある可能性があります。
回避策は
mdsFiberOri.dat を開いてすべてゼロの行を探します
0.33, 0.33, 0.34, 0.0, 0.0, 0.0 に置換します。こうするといろんな方向に散らかっているという表現になります。
質問: 積層材料の熱伝導率は計算できますか?積層している層ごとではなくて、積層しているものをまとめて一つの値にしたいです。
できます。MultiScale Designer 内で積層情報を与えてください。
質問: ユニットセルの長さの単位は
比率だけが問題なので、何でも良いです。解析するときに使っている長さの単位にしておけば、問題ありません。
質問: ユニットセルに入力した長さと、Unit Cell Scaled Dimensions の長さが違う
比率だけが重要なので、右上ではユニットセルごとにどこかを基準 1.0 とした値で伸縮された値が表示されます。
質問: LInear Tetrahadron, Qued. Tetrahadron は何ですか?
テトラ1次要素か、テトラ2次要素の選択です。2次要素は精度が高く、計算コストも高いです。計算できる限りは Quad. (2次) で良いでしょう。
質問: Adaptive はどんなメッシュをつくりますか?
Q, ソルバープラグインで複数の材料を使えますか
A, 使えます
例はこちら、
Q, 複数の材料を使うとき、繊維配向テンソルファイルも複数使いますか?
A, いいえ、繊維配向テンソルファイルは一つだけ使います。
例はこちら