非線形解析の途中結果出力
OptiStructの静的非線形解析(NLSTAT)の場合、通常は最終結果のみが得られるので途中で計算が発散してしまった場合など原因の検討が難しくなります。
そこで、以下の方法で途中結果を出力するように設定することにより、変形の進行状況や、発散した場合にはその直前の変形状態を確認することが可能です。
LoadStepの増分は添付のリファレンスガイド抜粋のようにNLPARMの3番目のフィールドNINCで決まります。
各荷重増分ごとの結果を出力するためには、下記の例のようにNLOUTのNINTで出力頻度を多くし、NLADAPTのDTMAXで荷重増分の最大値を指定します。この例ではトータル荷重を5分割して0.2ずつ出力する設定となっています。これらはHyperMeshのLoadCollectorとして作成し、LoadStepsで参照するようにします。
SUBCASE 1
LABEL s1
ANALYSIS NLSTAT
SPC = 1
LOAD = 3
NLPARM = 2
NLADAPT = 5
NLOUT = 4
BEGIN BULK
NLPARM 2 5 0.0
NLADAPT 5DTMAX 0.2
NLOUT 4NINT 5
Answers
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【補足】
計算結果のH3Dファイルは計算終了後に生成されますので、計算途中に現在の状況を確認することができません。
そこで、バルクデータにPARAM,NLMON,DISPと指定すると_nl.h3dというファイルが計算開始後すぐに生成されて、内容は繰り返し計算ごとにアップデートされますので、これをHyperViewで読み込むことにより計算途中の変形状況をモニターできます。ただし、このファイルで見られるのは変形(DISPLACEMENT)だけですので、応力等その他の情報は計算終了まで待つ必要があります。
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バルクデータとは具体的にどの項目に入力すればいいでしょうか?
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返答が遅くなり申し訳ありません。テキストエディターでBEGIN BULKからENDDATAの間のどこでも構いませんのでPARAM,NLMON,DISPと記入します。HyperMeshでしたら、Analysisページのcontrol cards > PARAMでNLMONにチェックを入れ、DISPを選択します。
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接触条件が入っている場合、接触計算の収束が良いと計算時間を短縮するために刻み幅が大きくなります。これを防ぐにはバルクデータ中に
PARAM,EXPERTNL,NO
を指定します。デフォルトはAUTOですが、NOとすることで刻み幅のコントロールが行われなくなります。
HyperMeshではAnalysis > control cards > PARAMの中で設定できます。
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OptiStruct2019.1では計算途中でも変位以外の途中結果出力が可能になりました。
PARAM,IMPLOUT,YES
の追記により実現できます。出力タイミングはNLOUTに従います。
結果ファイルは、***_impl.h3dです。
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