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初めに OptiStruct の接触 (CONTACT カード) を使っていると、なぜか、ふいに、ものすごい初期干渉として判定されてしまう時があります。 今回は、ものすごい初期干渉をしてしまうモデルを一つ提示し、なぜそうなってしまったのか、どういう回避方法があるのか、といったところを示します。 例題モデル ダウンロード: このように2枚のシェル要素が重なっているモデルです。厚みがありすぎて初期干渉しているわけではありません。両方の板厚は 1mm で、隙間も 1mm あります。 HyperMesh で立体表示させるとちょうどつらつらです。 このモデルを実行すると、時刻 0 でとんでもない桁の接触力を見ることになります。単位系は ton,…
はじめに Radioss の接触カード /INTER/TYPExx シリーズや摩擦定義カード /FRICTION の摩擦モデルには Ifric=3 で指定できる Renard 則というものがあり、これを使うと、学校で習った、静摩擦、動摩擦のように滑り速度で変化する摩擦係数を指定することができます。 本記事では、もっとも簡単に、静摩擦、動摩擦として使ってみる方法と、例題モデルを一つ提示します。 簡単な使い方 まず、学校の理科や物理では、静摩擦係数 0.3, 動摩擦係数はその半分の 0.15 などというように習いましたが、このモデルは、そのような…
はじめに OptiStruct のヘルプには様々な例題があるのですが、シンプルに、音響メッシュだけで、音場の、固有周波数 (共鳴の周波数) を計算するものがありません。なにかと、構造―音場連成の周波数応答解析のようになっていたりします。 そういったモデルも、構造の振動解析モデルと、音場の振動解析モデルの組み合わせですので、音場だけの固有値解析モデルの作り方を知っている方が、何かと、そういったモデルを理解する助けにもなると思います。 そこで、本記事では、非常に検証が簡単な、両端を開放した管が作る音場の固有周波数を求めるモデルを提示します。 モデル ダウンロード: 長さ 220mm, 直径 10mm…
はじめに Radioss 2025.1 から初速カード /INIVEL に Tstart オプションが入りました。 これによって、自由に初速を与える時刻をずらすことができます。 なお、この Tstart のある行に HyperMesh 2025.1 が対応していないので、テキストエディタで手入力が必要です。例題モデルを HyperMesh 2025.1 に読み込むと Tstart のある行が消えるので、注意しましょう。参考記事はこちら、 例題 ダウンロード: このような単純なモデルです。 /INIVEL カードはこうなっています。インクルードファイル 01_inivel_0000.inc に記載しています。 ちなみに HyperMesh…
Overview: As an engineer in the UTV and ATV industry, you're tasked with designing robust, high-performance vehicles capable of thriving in the most demanding off-road conditions. From optimizing suspension geometry and frame integrity to balancing weight, improving ride comfort, and meeting regulatory requirements, every…
はじめに ベルトのように、引っ張ると突っ張って抵抗力を生じるけど、縮めると、緩んで抵抗しない、そういうばね要素特性の作り方を例題を通して示します。 例題 モデルダウンロード: モデルには 2個の 1軸ばね要素があり、強制変位で、上のバネは引張、下のバネは圧縮を 1の長さ、 与えます。 利用するバネ特性は /PROP/SPRING (/PROP/TYPE4) です。使うパラメータは次の 3か所です。 Mass: 質量 K1: ばね定数 fct_ID11: ばね力―伸びカーブ ばね力と伸びの関係は、fct_ID11 で与えられますが、時間ステップなどの計算にばね定数 K1 はとりあえず定義しておきます。例題ではこうなっています。 長さ…
始めに シミュレーションをしているとソリッド要素が異常に潰れてしまうことはままあります。下図は 1個のヘキサ要素です。 いくつか原因は考えられますが、一番単純な原因は、そもそもそこまで潰れた時の材料特性が、正しく与えられていないことです。 となると、正しい材料を与えることが、一番の解決策ではないか、と考えられるのですが、問題はそんなに簡単ではありません。なぜなら、私たちは正しい材料特性など、観測することができないからです。…
始めに 本記事は、/INTER/TYPE2 の結合力の合力の履歴出力を行う例題です。 例題 ダウンロード: このような単純なモデルです。部品間は /INTER/TYPE2 でつないでいます。 結合条件を付けたいだけなら、上下のパーツを主サーフェスにして、真ん中のパーツを副節点集合にすれば、1個でできますが、結合力の集計値を出力したい場合は、本モデルのように、結合条件を、それぞれ分けます。 あとは /TH/INTER で、/INTER/TYPE2 の ID を指定してやれば、結合の合力が T01 ファイルに書き出されます。 こちらは FZ の履歴グラフです。きっちり 1000N 出ていることが分かります。
始めに N2S 接触を使っていると、設定上、当たるはずと思っているのに、角部がすり抜けてしまうときがあります。 どうして起きるのか、例題を通じて説明します。 例題 ダウンロード: モデルは単純で、ビーム要素の 1節点を、2枚のシェル要素に接触させる設定です。 ビーム要素を下に下げても右に動かしてもシェルにぶつかりそうですが、実は、どちらかはすり抜けます。 なぜかと言いうと、ここにちょっと分かりにくく書いてあるのですが、これは 1個の節点は 1個の要素面としかペアになれない、ということなのです。 ですので、例題の中で CONTPRM, CONTGAP, YES として、実際に OptiStruct…
始めに この例題では、線形熱応力解析に対して、熱ひずみを出力してみます。 例題 ダウンロード: モデル自体は1要素モデルで、左半分を拘束して、+300K 温度を上昇させています。 必要な出力要求カードは STRAIN です。本例題では、h3d 形式で、機械的ひずみと、熱ひずみを要求しています。 この結果、全ひずみ、機械的ひずみ、熱ひずみが出てきます。 全ひずみ = 機械的ひずみ + 熱ひずみ ですので、自分で計算するから、どちらかは不要という場合は、MECH, THER のどちらかだけの指定でも良いです。 εxx (全体座標系) で、左から、全ひずみ、機械式ひずみ、熱ひずみです。
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