シミュレーション関連の技術リソースとディスカッションのためのスペース。
はじめに 今でこそ私は、Radioss の入門 (演習書とビデオ) に /INTER/TYPE25 を薦めていますが、それ以前は TYPE7 を薦めてきました。TYPE25 を薦めている理由は、より汎用的に使えるシーンが多そうだからではありますが、だからと言って TYPE25 がすべての面で TYPE7 を上回っているということではありません。利用シーンによっては TYPE7 の方が適合することもあるでしょう。 そこで、本記事では /INTER/TYPE7 の特徴と TYPE25 の比較を行ってみたいと思います。 /INTER/TYPE7 の特徴 最大の特徴は、仮想ばねの接触剛性が、貫入量に応じて可変であるということです。TYPE25…
はじめに こちらの記事で、各材料パラメータにどのような役割があるのかを説明しました。 本記事では、先の記事で培ったことを生かしながら、材料試験データから /MAT/LAW25 の材料パラメータを決めていきたいと思います。 お題となる材料試験データ お題となる試験データは次の図です。応力は MPa です。0度、90度、45度というのは、試験の引張方向に対して、その角度で材料を配置した積層板を使用したということを示しています。 それでは、この材料試験カーブを使って、材料特性を合わせこんでいきましょう。 この材料データはこちらです。…
SimLabでは以下のようにECADから3D形状を作成し、レイヤー定義、詳細形状を割当てて熱流体解析ができます。 SimLabならではの機能を紹介します。 ECADを読み込みます。 ソリューション設定をします。 レイヤー定義から層厚、材料を設定します。 コンポーネント定義からUltra Librarianに登録されている詳細形状に置き換えます。 Ultra LibrarianからダウンロードしたCADファイルはPartLibraryフォルダに格納されます。 データの保存フォルダは C:¥Users¥ユーザー名¥.altair¥SimLab_V2024¥simlab¥PartLibrary…
PCB基板のECADから3D形状を作成し、構造解析、熱応力解析、振動解析、疲労解析などを実施するのは手間のかかる作業でした。 SimLab、SimSolidともECADインポートから3D形状作成が可能なため、以下のような解析が少ない手数で可能です。 SimSolidはECADを読み込んで、メッシュ作成することなく、材料条件と解析条件を設定して上の図のような構造解析、熱伝導解析、振動解析、疲労解析が可能です。 ↓関連リンク SimLabはSimSolidの解析をOptiStructソルバーを使ってできます。SimSolidの解析機能に加えて、Layer DefinitionからPCB層の各層厚と材料を定義し、Ultra…
電子設計における背景 以下の多くの要件があり、部門間、企業間で密に連携する必要があります。 回路の高速化、電源の安定化、部品の狭ピッチ化、基板の多層化 Altair PollExの機能 以下のようにPCB設計において関係者が情報共有するための機能がそろっています。 マルチCAD対応により、異なるCADを平準化します。 表示層の選択は意外とストレスがたまりますが、Pollexではすべてのレイヤを選択できるモードと物理層のみを選択できるモードがあります。 以下のような目視系ツールセットとデータIOがあり、探したい部分をすばやく目的のビュー(トポロジービュー、3Dビュー、Netアナライザー、回路図ビュー)で表示することができます。…
初めに Radioss を並列演算するときに -np と -nt というオプションがありますが、本記事では、その違いを説明します。 ただし、私は、並列化プログラミングの専門家ではないですので、説明はあくまで一般的な概要となります。 -np とは SPMD (Single Process Multi Domain) と呼ばれるものです。Radioss 計算モデルのメッシュをいくつかに分けて、それぞれ別のプロセスとして実行するものです。 プロセスが何かというのは、Windows のタスクマネージャを見ると分かりやすいです。こちらに出ているのが、Windows 上で動いているプロセスです。 なんと本記事執筆時点で 318 個も動いているようです。…
落下解析などで、ボルトのプリテンションや防水パッキンのゴムを潰してから落下、などと言う状況が良くあります。その場合、ボルトの締め付けなどの準静的な解析ではマススケーリングを大きくし、計算時間を短縮させ、落下などの質量増加が結果に影響の大きい解析ではマススケーリングを控えめに適用したい、と言ったご要望を頂くことがございます。 実は、以前はそのようなことが出来なかったのですが、近年のversionから/MASS/RESETと言う機能が実装され、ご要望を実現することが可能です。 /MASS/RESET 簡単なモデルで確認しました。適当なモデルで最初にボルトを締め付け、その後落下させます。 その時のエンジンファイルの設定は下記です。…
A: Inspire Extrudeでは0.2°のチョーク角度がデフォルトの下限値に設定されています。 極小のチョーク角度(例:0.05°)に対応するには、出力された入力ファイルのhxファイルに下記の様な記述を追記して再計算する必要があります。 pset ChokeLowerLimit 0.01 (0.01°未満の角度は0°とみなします)
A: Inspire Extrudeから出力された入力ファイルのgrfファイルの以下の部分をテキストエディタ等でご確認頂く事が可能です。 ベアリング部の境界条件の VariableBearingStart = 1 のフラグにて適用されます。 ベアリングパケット座標を確認します。制御ポイントにおけるベアリングカーブの開始Z座標値が下図の様に記載されます。 図1:ベアリング部境界条件の記述例 図2:ベアリングカーブの制御ポイント開始Z座標値
A: 収縮は、金型から取り出した後でもフォームが柔らかすぎる場合に発生します。 原因としては過剰充填、ゲル化の遅さ、および低いINDEX値が考えられます。 基本的な考え方としては、以下となります。 沈降 = (発泡上昇時間後 5 分の高さ - 最大高さ) / (最大高さ) 沈降は全体的な収縮と見なすことができます。沈降は尿素/ウレタン含有量の比率 に比例します。また、この指標は最終時刻(硬化ステージ終了後)時点の結果となります。 図1:収縮イメージ
There's a wealth of content waiting for you to explore! Need support or have a question? Login or join our community.