DISPLACEMENT
入出力オプションまたはサブケース情報エントリ すべてまたは個々のサブケースの変位ベクトルを出力するよう要求するために使用されます。
重要: 陰解法および陽解法で有効
また、圧電材料を含む構造解析のための電位出力を要求するためにも使用できます。詳細については、ユーザーズガイドの圧電解析をご参照ください。
フォーマット
DISPLACEMENT (sorting, format, form, rotations, random, peakoutput, modal, nodal, fourier, complex eigenvalue analysis, type, TM=f, T1=f, T2=f, T3=f, RM=f, R1=f, R2=f, R3=f, kpi,statistics, SUBSYS, NLOUT) = option
定義
引数 | オプション | 説明 |
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sorting | <SORT1、SORT2> | この引数が適用されるのは、周波数応答および過渡解析サブケースでのPUNCHフォーマット(.pchファイル)またはOUTPUT2フォーマット(.op2ファイル)の出力のみです。他の場所で使用した場合は無視されます。その際、警告は表示されません。
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format | <HM、H3D、OPTI、PUNCH、OP2、PATRAN、HG、APATRAN、PLOT、HDF5、空白> |
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form | <COMPLEX, REAL, IMAG, PHASE, BOTH> デフォルト(HMのみ)= COMPLEX デフォルト(他の全てのフォーマット)= REAL |
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rotations | <ROTA, NOROTA> |
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random | <PSDF, RMS, PSDFC> デフォルト値はありません。 |
.h3dと.h5形式で出力可能です。 4
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peakoutput | <PEAKOUT> デフォルト = 空白 |
が存在する場合、PEAKOUTカードからのフィルターのかかった周波数のみがこの出力に考慮されます。 |
modal | <MODAL> デフォルト = 空白 |
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nodal | <NODAL> デフォルト = 空白 |
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fourier | <FREQ, TIME> デフォルト = 空白 |
フーリエ変換を使用したモーダル / 直接法過渡応答解析の変位出力。 |
complex eigenvalue analysis 20 | <UNSTABLE> | 変位結果
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type | <NORMAL> |
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TM,T1,T2,T3 RM,R1,R2,R3 |
<f> 実数 > 0.0 デフォルト = 空白 |
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kpi | <KPI> デフォルト = 空白 |
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statistics | <STATIS, OSTATIS, または空白> | 過渡解析の時間経過に伴う変位統計の結果は、このオプションによって制御されます。 19
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SUBSYS | <SUBSYS_ID> デフォルト値はありません。 |
サブシステムのID。 サブシステム定義と共に使用すると、このオプションは、サブシステムごとに、そのサブシステムのみの結果を含む個別の結果ファイルを作成します。 詳細については、SETバルクデータカードをご参照ください。 |
NLOUT | <NLOUT ID> デフォルト値はありません。 |
NLOUTバルクデータエントリのID。 詳細については、NLOUTバルクデータのコメント3をご参照ください。 |
option | <YES, ALL, NO, NONE, SID> デフォルト = ALL |
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コメント
- DISPLACEMENTコマンドを指定しなかった場合、周波数応答サブケースを除くすべてのサブケースのすべてのグリッドの変位が出力されます。
- form引数が適用されるのは周波数応答解析のみです。他の解析タイプでは無視されます。
- formのBOTHおよびCOMPLEXはいずれも.frf出力ファイルには適用されません。
- 同じエントリ上で複数フォーマットが許可されます; これらはコンマ区切りでなければなりません。フォーマットが指定されていない場合、この出力コントロールは、結果が入手できるOUTPUTコマンドで定義されているすべてのフォーマットに適用されます。利用可能な結果とこれらの結果の各フォーマットの詳細については、OptiStructによる結果出力をご参照ください。
- このカードは複数インスタンスが可能です。インスタンスが競合する場合は、最後のインスタンスが優先されます。
- 最適化については、指定されたフォーマットへの出力の頻度は入出力オプションOUTPUTによってコントロールされます。
- 回転の結果はラジアンで出力されます。
- ノーマルモード出力で、USET U6データがある場合、USET U6自由度に関する静的レジデュアル変位ベクトルもPUNCH、H3DとOUTPUT2ファイルに出力されます。
- 一般的に、HyperViewは.op2ファイルからの結果についてSORT2フォーマットを認識しません。結果がSORT2フォーマット(<Result Keyword> (SORT2、OUTPUT2、...))のみで出力される際、結果はOptiStructによって.op2ファイルにSORT2フォーマットで書き出されますが、.op2ファイルがHyperViewにインポートされる際は、SORT2フォーマットの結果は認識されません。したがって、SORT1オプションはOUTPUT2フォーマットの結果出力に、SORT2はPUNCHフォーマットの結果出力に推奨されます。
- バイナリフォーマット(.h3dまたは.op2)の結果は、FORMフィールドで指定されているオプションにかかわらず、常にPHASE/MAGフォームで出力されます。対応するポストプロセッサー(HyperView/HyperGraph)により、PHASE/MAGフォーマットを簡単に必要なフォーマットに変換できます。ASCIIフォーマットの結果は、指定された / 要求されたFORMで出力されます。
- 4文字の短縮形DISPをDISPLACEMENTの代わりに使用できます。
- format=OUTPUT2を使用して、Nastran output2フォーマット(.op2ファイル)で結果を出力するように要求することもできます。
- FREQオプションとTIMEオプションは、フーリエ変換を使用したモーダル / 直接法過渡解析の場合にのみ有効です。FREQがある場合、周波数領域の変位がダミー周波数サブケースに出力されます(このサブケースは過渡サブケースと同じIDを共有しています)。
- NORMAL変位出力の場合は、サーフェス節点は指定されたGRID SET内から自動的に選択されます。代わりに、option=ALLが入力された場合は、モデル内のすべてのサーフェス節点について法線方向変位が出力されます。法線方向の結果は、周波数応答解析およびH3Dフォーマットでのみ使用可能です。
- DISP(PLOT)がPARAM,POST,-1と共に指定された場合は、標準のデフォルト出力要求は無効になります。このような実行については、必要な出力を明示的に要求できます(OUTPUT,H3Dなどを使用)。
- HDF5出力は、.h5バイナリ結果ファイルに出力されます。.h5出力フォーマットが要求された場合にサポートされる解析タイプおよび要素の詳細については、.h5ファイル を参照してください。
- H3DおよびPUNCHフォーマットの静解析と座屈解析では、変位出力フィルターがサポートされています。
- KPIの出力には、対応するプロパティに関する変位の最大値が含まれます。これは線形および非線形静解析のみでサポートされています。KPI出力では、SIDオプションを使用して特定のSETで出力することもできます。
- 変位統計は、直接法による線形過渡解析とモーダル線形過渡解析でサポートされています。
変位統計については、H3D出力のみがサポートされます。
STATISまたはOSTATISを指定している場合、過渡解析では時間の経過に伴う以下の統計が出力されます。- 統計
- サポートされている変位結果タイプ
- Minimum and Time of Minimum
- X-component, Y-component, Z-component
- Maximum and Time of Maximum
- X-component, Y-component, Z-component
- Maximum and Time of Maximum
- X-component, Y-component, Z-component
- Arithmetic Mean, Root Mean Square (RMS), Variance, and Standard Deviation
- X-component, Y-component, Z-component
変位の統計はHyperView内で、H3Dファイルを読み込み後にResults Browserの時間ステップリストの最後にあるStatistics over timeオプションの下で確認できます。Displacement (Statistics) (s)の下のサブメニューでさまざまな統計を選択することが可能です。図 1. - 複数のMach数を用いた空力弾性発散解析では、H3D出力のみが可能です。
- MODALとNODALの両方のオプションが存在する場合、両方の固有ベクトルと周波数 / 過渡応答の結果はH3D、PCH、およびOP2ファイルに出力されます。MODALとNODALの両方の出力で出力セットIDが一致する必要があります。
図 2.