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MATVP

バルクデータエントリ 非線形クリープ材料の材料特性を定義します。

フォーマットA: べき乗法則に基づいた定義の場合(CTYPE=TIMECTIMETHYPERB

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MATVP MID CTYPE A n m B R dH  
  thetaZ                

フォーマットB: 試験データからの材料パラメータキャリブレーションの場合(CTYPE=TEST

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MATVP MID TEST TID SIG ALB AUB nLB nUB  
  mLB mUB              

フォーマットC:Anand材料モデルの場合(CTYPE=ANAND

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MATVP MID ANAND A n m ξ R dH  
  thetaZ a ˆs A0 A1 A2 A3 A4  
  S1 S2 S3            

フォーマットD:Darveaux材料モデルの場合(CTYPE=DARVEAU

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MATVP MID DARVEAU Css n   α R dH  
  thetaZ εT B            

例 A

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MATVP 101 STRAIN 3.28e-11 3.15 -0.2        

例 B

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
MATVP 102 TEST 1001 39.3          

定義

フィールド 内容 SI単位の例
MID 固有の材料識別番号。

デフォルトなし(整数 > 0)

 
CTYPE クリープ材料のモデルタイプを指定します。
STRAIN(デフォルト)
ひずみ硬化フォームに基づきます。
TIMEC
クリープ時間を使用した時間硬化フォームに基づきます。
TIMET
合計時間を使用した時間硬化フォームに基づきます。
HYPERB
双曲線正弦硬化フォームに基づきます。
ANAND
Anand材料モデルに基づきます。
DARVEAU
Darveaux材料モデルに基づきます。
TEST
実験的試験データに基づきます9
 
A 材料パラメータ。

デフォルトなし(実数 > 0.0)

 
Css 材料パラメータ。

デフォルトなし(実数 > 0.0)

 
n 材料パラメータ。

デフォルトなし(実数 > 0.0)

 
m 材料パラメータ。

CTYPE = STRAINTIMECTIMETの場合、デフォルトなし(-1.0 ≤ 実数 ≤ 0.0)

CTYPE=ANANDの場合、デフォルトなし(実数)

 
B 材料パラメータ。 8

デフォルトなし(実数 > 0.0)

 
α 材料パラメータ。

デフォルトなし(実数 > 0.0)

 
ξ 材料パラメータ。

デフォルトなし(実数 > 0.0)

 
R 一般気体定数。 8

デフォルトなし(実数 > 0.0)

 
dH 活性化エネルギー。 8

デフォルトなし(実数 > 0.0)

 
thetaZ 絶対零度。

デフォルト = 0.0(実数)

 
εT 材料パラメータ。

デフォルトなし(実数)

 
a 材料パラメータ。

デフォルトなし(実数)

 
ˆs 材料パラメータ。

デフォルトなし(実数 > 0.0)

 
A0 材料パラメータ。

デフォルトなし(実数)

 
A1 材料パラメータ。

デフォルト = 0.0(実数)

 
A2 材料パラメータ。

デフォルト = 0.0(実数)

 
A3 材料パラメータ。

デフォルト = 0.0(実数)

 
A4 材料パラメータ。

デフォルト = 0.0(実数)

 
S1 材料パラメータ。

デフォルトなし(実数)

 
S2 材料パラメータ。

デフォルト = 0.0(実数)

 
S3 材料パラメータ。

デフォルト = 0.0(実数)

 
TID 実験的試験データを含むTABLES1エントリの表識別番号。 9
TABLES1定義では、
  • y値はクリープひずみにする必要があります。
  • x値は時点にする必要があります。

(整数 > 0)

 
SIG 実験的試験データのフォンミーゼス応力。

デフォルトなし(実数 ≥ 0.0)

 
ALB 材料パラメータAの下限。 10

デフォルトなし (実数 > 0.0)

 
AUB 材料パラメータAの上限。 10

デフォルトなし (実数 > 0.0)

 
nLB 材料パラメータnの下限。

デフォルト = 0.0 (実数 ≧ 0.0)

 
nUB 材料パラメータnの上限。

デフォルト = 6.0 (実数 > 0.0)

 
mLB 材料パラメータmの下限。

デフォルト = -1.0 (-1 ≦ 実数 < 0.0)

 
mUB 材料パラメータmの上限。

デフォルト = 0.0 (-1 < 実数 ≦ 0.0)

 

コメント

  1. MATVPに関するサポート情報は次のとおりです:
    • 解析タイプ:微小変位タイプと大変位タイプの両方の非線形静 / 過渡解析。
    • 要素:CHEXACTETRACPENTACPYRA
  2. 同じMIDMAT1MATVPバルクデータエントリを指定することで、クリープ材料をモデル化できます。同じMIDMAT1MATS1、およびMATVPバルクデータエントリを指定することで、塑性を伴うクリープ材料をモデル化できます。
  3. VISCOカードのTINTフィールドを使用することにより、クリープ材料に対して陽的時間積分または陰的時間積分を選択できます。
  4. 各種材料モデルの定式化は次のとおりです:
    STRAIN硬化の定式化:(1)
    ˙ˉεc=A1m+1ˉσnm+1((m+1)ˉεc)mm+1
    TIME硬化の定式化:(2)
    ˙ˉεc=Aˉσntm
    ここで、
    ˙ˉεc=23˙εc:˙εc
    等価クリープひずみ速度
    ˉσ
    等価偏差応力
    t
    総時間
    HYPERB 材料モデルの定式化:(3)
    ˙ˉεc=Asinhn(Bˉσ)exp(dHR(θθz))
    ここで、
    θ および θz
    それぞれ現在温度と絶対零度。
    dH がゼロに設定されている場合、温度依存性はありません。
    Anand材料モデルの定式化:(4)
    ˉ˙c=Asinh1m(ξˉσs)exp(dHR(θθZ))
    (5)
    ˙s=ho|1ss*|asign(1ss*)ˉ˙c
    (6)
    s*=ˆs[1Aˉ˙cexp(dHR(θθZ))]n
    (7)
    h0=A0+A1(θθZ)+A2(θθZ)2+A3ˉ˙c+A4(ˉ˙c)2
    (8)
    s0=S1+S2(θθZ)+A3(θθZ)2
    ここで、
    s
    変形抵抗
    s0
    初期変形抵抗
    Darveaux材料モデルの定式化:(9)
    ˉ˙cs=Csssinhn(αˉσ)exp(dHR(θθZ))ˉ˙c=ˉ˙cs(1+TBexp(Bˉ˙cst))
  5. さまざまなCTYPE材料パラメータの単位:
    • STRAIN, TIMEC, TIMET
      材料パラメータ
      単位系
      A
      FnL2nT(m+1)
    • HYPERB
      材料パラメータ
      単位系
      A
      T1
      B
      F1L2
      dH
      JM1
      R
      JM1θ1
      thetaZ
      θ
    • ANAND
      材料パラメータ
      単位系
      A
      T1
      B
      F1L2
      dH
      JM1
      R
      JM1θ1
      thetaZ
      θ
      A0
      FL2
      ˆs
      FL2
      S1
      FL2
      S2
      FL2θ1
      S3
      FL2θ2
      A1
      FL2θ1
      A2
      FL2θ2
      A3
      FL2T
      A4
      FL2T2
    • DARVEAU
      材料パラメータ
      単位系
      Css
      T1
      dH
      JM1
      R
      JM1θ1
      α
      F1L2
    ここで、
    F
    L
    長さ
    T
    時間

    値が小さすぎる場合は、別の単位セットに切り替えることを検討してください。上記以外の材料パラメータはすべて無次元です。

  6. 特定のサブケースでクリープ材料解析を行うには、VISCOサブケースエントリが必須です。
  7. CNTNLSUBが時間硬化フォームと共に使用されている場合:
    • TIMECは、VISCOエントリがあるサブケースのみからの累積時間を示します。
    • TIMETは、結合されているすべてのサブケースからの累積時間を示します。

    例えば、4つのサブケース(1、2、3、および5)がある場合、サブケース1、3、および5のみがCNTNLSUBによって結合されているとします。

    サブケース1と5にはVISCOエントリがあるが、サブケース3にはVISCOエントリがない場合、次のようになります:
    • TIMECは、サブケース1と5のみからの累積時間を示します。
    • TIMETは、サブケース1、3、5からの累積時間を示します。

    CNTNLSUBが使用されていない場合、TIMECTIMETの両方には、特定のサブケース(VISCOエントリがあるサブケースのみ)の時間を示すという同じ効果があります。

  8. 材料パラメータは、選択したクリープ則に従って指定する必要があります。例えば、パラメータBは双曲線正弦モデルとDarveauxモデルの両方で使用されますが、これらの意味は異なります。

    Anandモデルで、比率dH/Rが唯一の使用可能な単位である場合は、Rを1.0に設定して、dH/RdHの値として使用します。 s0 h0 が既知の場合は、これらを s1 A0 の値として設定し、他のすべての si Ai をゼロに設定します。

  9. フォーマットBは、実験的クリープ試験データに基づく基本材料パラメータのキャリブレーション機能に使用できます。キャリブレーションは、時間硬化定式化に基づきます。上限と下限は、キャリブレーションプロセス中の適切なパラメータ値の検索に使用できます。
  10. ALBAUBのデフォルト値はありません。以下は値の例です:
    • ALB=1.0e-25、AUB=1.0e-20
    • ALB=1.0e-20、AUB=1.0e-15
    • ALB=1.0e-15、AUB=1.0e-10
    • ALB=1.0e-10、AUB=1.0e-5
    • ALB=1.0e-5、AUB=1.0