Squeak and Rattle Directorによるきしみ・がたつきリスク評価


Squeak and Rattle Director(以下SnRDと略します)を使うと、製品のきしみ・がたつきの発生リスクを簡単な操作で予測可能です。

HyperWorksの一機能として入っているのでHyperWorksをインストールされている方であれば使用可能です。(ご契約ライセンス形態によっては使用不可の場合もあります)

 

本記事ではSnRDの起動方法・簡単な操作説明・きしみ評価時の注意点などを動画で説明します。

 

1.SnRD起動方法

一度Loadすればあとは不要な操作です。

 

 

2.SnRD操作説明

 

 

3.きしみ評価時の注意点(Impulse Rateの値選定方法)

SnRDのきしみ音発生リスク評価ではきしみの発生しやすさをImpulse Rateという値で表現しています。

Impulse Rateとは2つの部品間が1mm相対変位したときに何回スティックスリップが発生するかという指標で、接触する2つの部品の材料特性や温度・湿度などの環境要因により決まる定数です。

 

上図は1mm相対変位したときに5回スティックスリップが発生した例です。

この場合、Impulse Rateは5となります。

SnRDでは部品間の相対変位が、Impulse Rateの逆数(上図の場合0.2)よりも小さければきしみ音の発生リスクが少ないという評価をします。

このImpulse Rateを選定する方法は以下2つあります。

・SnRD内にある材料データベースから選定

・Material Data Centerのデータベースから選定

SnRD内のデータベースを使う方が簡単ではありますが、よく使用される材料のみが入っており、Material Data Centerの方がより多くの材料データがあります。

以下の動画が2つのImpulse Rateの選定方法について説明したものになります。

 

 

非常に簡単な操作できしみ・がたつきリスクを評価できますので、是非ご使用ください。