PBSデーモンログに記録されるイベントの指定


PBSの各デーモンでログファイルに記録されるイベントを変更する方法。

 

詳細に関しては、以下マニュアルを参照お願いします。

PBS Professional <version> Administrator’s Guide

9.4.3.1 Specifying Log Levels *章番号はバージョンによって異なります。


 


1 Server (pbs_server.binデーモン)ログの粒度指定
 

qmgrコマンドで、サーバー属性 log_events でログレベルを指定します。

Qmgr: set server log_events = <value>

 

指定した値は、即時反映されます。

デフォルト値は511です。

すべてのイベントを記録するためには、4095 を指定します。

 

# qmgr -c 's s log_events = 4095'

 

 

2 MoM (pbs_momデーモン)ログの粒度指定
 

MoMの設定ファイル$PBS_HOME/mom_priv/configに以下の行を追加します。

$logevent <value>

 

pbs_momデーモンにHUPを送り指定した値を反映します。

# kill -HUP <pbs_momデーモンのpid> 

 

デフォルト値は975です。

すべてのイベントを記録するためには、4095 または、0xffffffff を指定します。


$logevent 4095

または、

$logevent 0xffffffff

 

なお、デフォルト値に戻す場合、行を削除するのではなく値を975に変更し反映します。

 

 

3 Scheduler (pbs_schedデーモン)ログの粒度指定
 

qmgrコマンドで、スケジューラ属性 log_events でログレベルを指定します。

 

Qmgr: set sched <scheduler name> log_events = <value>

指定した値は、即時反映されます。

 

デフォルト値は767です。

すべてのイベントを記録するためには、4095 を指定します。

 

 qmgr -c 's sched log_events = 4095'

 

4 Communication (pbs_commデーモン)ログの粒度指定
 

COMMの動作するマシンの/etc/pbs.confに以下の行を追加します。

PBS_COMM_LOG_EVENTS=<value>

 

pbs_commデーモンにHUPを送り指定した値を反映します。

# kill -HUP <pbs_commデーモンのpid> 

 

デフォルト値は511です。

すべてのイベントを記録するためには、2047を指定します。


PBS_COMM_LOG_EVENTS=2047

 

なお、デフォルト値に戻す場合、511を指定するのではなくPBS_COMM_LOG_EVENTSの行を削除し反映します。