テトラ2次要素の、節点位置での応力の H3D 出力要求には
の 2個があります。本記事ではこれらの違いや、メリット・デメリットについて説明します。
まず、どのような要素でも応力計算自体は、積分点と言われる点で行われます。これは節点の位置にはありません。しかしそれだと何かと不便なので、Radioss などのソルバーが節点の位置での応力を推測して出力し、ユーザー側で、その値を見ることができるようになっています。
/H3D/NODA/GPS の場合、Radioss が要素ごとの節点位置での応力を推測した後、通常 1節点に複数のテトラ2次要素がつながっているので、それらの要素の節点位置での応力値を平均を出して、その値を H3D ファイルに書き込みます。値を持っているのは節点です。
https://help.altair.com/hwsolvers/rad/topics/solvers/rad/h3d_noda_engine_r.htm
/H3D/SOLID/TENS/STRESS/CORNER_DATA は、Radioss は要素ごとの節点位置での応力を推測し、それをそのまま、H3D ファイルに書き込みます。値を持っているのは要素です。
https://help.altair.com/hwsolvers/rad/topics/solvers/rad/h3d_solid_engine_r.htm
このような違いがあるため、/H3D/NODA/GPS は一つの節点に一つの値を持ちますが、/H3D/SOLID/TENS/STRESS/CORNER_DATA は一つの節点の場所に、そこにつながっている要素の分だけ値を持ちます。言葉では説明が難しいので、次の図を見てもらうのが早いです。
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素の表示では、両者は大きく違いますが、HyperView でも節点位置での平均化ができるので、/H3D/SOLID/TENS/STRESS/CORNER_DATA 側を同じような表示にすることはできます。
(クリックで拡大)
この画像に使っている Radioss モデルのダウンロード:
メリット:
デメリット:
メリット:
デメリット:
メリットとデメリットを勘案して、都合の良い方を選択してみてください。