Fluxの計算をコマンドで実行する方法


この記事では、Fluxの計算をコマンドで実行する方法について記載しております。Fluxでは既存のFluxプロジェクトである.FLUフォルダを指定してその中で定義されているScenarioの計算実行をするためには、pythonでスクリプトを作成し、そのスクリプトをコマンドで指定して実行する必要があります。ここではこのpythonスクリプトの作成方法についてもご紹介します。この記事の添付ファイルに、サンプルとしてFluxプロジェクトと、pythonスクリプトファイルをzipしたものをアップロードしてあります(こちら)ので、ご活用いただければ幸いです。

前提条件:

pythonスクリプトの作成、保存

  1. 下記の1行目のFlux2D 23.1の箇所を計算したいFluxのモデルの次元とversionのものに変更する。
    ここでの記載は、2Dモデルで、v2023.1で計算実行する場合のものを示している。
  2. 下記の2行目のprjname の変数定義箇所を、実際に実行したいFluxプロジェクトファイル名に変更する。
  3. 下記の3行目のscnameの変数定義箇所を、実際に実行したいScenario名に変更する。
  4. 上記2で指定したFluxプロジェクトファイルと同階層にrun_calc.pyという名前でファイルに保存する。
#! Flux2D 23.1
prjname = "test.FLU" #<- Flux Project Name ("~~.FLU")
scname = "COGGING"   #<- Scenario Name
loadProject(prjname)
Scenario[scname].solve(projectName=prjname[:-4]+"_"+scname+".FLU")
saveProject()
closeProject()
exit()

補足情報:v2023, v2023.1では、Solving > Generate zip file for PBSを実行することで、計算実行するためのpythonスクリプトファイルとFluxプロジェクトファイルをzipでまとめたものを生成することができますので、それを用いることも可能です。

Fluxの計算をコマンドで実行

  1. FluxSupervisorでWorking directoryをrun_calc.pyがあるフォルダを指定する。
  2. Command Lineボタンをクリック
  3. 下記のコマンドを開いたコマンドプロンプト画面で実行
    flux -application Flux2D -runPyInSilentModeAndExit run_calc.py -batch

実行するFluxのモデルが3Dの場合は上記コマンドのFlux2Dの箇所をFlux3Dに変更することで対応可能です。

関連するFluxのマニュアル記載箇所
How to Launch Flux via Command Line? (altair.com) 
Input file (altair.com) 

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