Altairドライバーを任意の座標系で使用する


Overview

version2021.2より、Altair Driverが任意の座標系で使用できるようになりました。

今回は2輪モデルを例に使用方法を説明します。

Pre-Requisite

スクリプトはこちらよりダウンロードいただけます。

Usage/Installation Instructions

2輪車両モデルの向きの変更

MotionViewの車両ライブラリはデフォルトで-X方向が進行方向です。今回は進行方向を-Yとしてみたいと思います。

MotionViewの2輪モデルは参照Markerを使用した相対座標系でモデル化されていますので、いくつかのMarkerの向きを変えることで、車両の向きを変更できます。

今回はPythonAPIを使用して、必要なMarkerの向きを変えました。どのMarkerの向きを変えたかはPythonスクリプトをご確認ください。

ほか、リアのショックアブソーバのユニバーサルジョイントの方向定義の修正が必要です。モノショックとツインショックで変更箇所が異なりますので、ご注意ください。スクータは未対応です。今後検討いたします。

ボディに慣性モーメント座標系は変更していません。Excel入出力機能などで、座標系に合わせた慣性モーメントを修正してください。

 

ドライバ座標系の設定

2021.2よりAltair DriverのパネルにVehicle Orientationの項目が追加されました。

FrontとLeft方向を指定することで、任意の向きで定義した車両モデルに対してAltair Driverを適用できるようになっています。

今回は、上記のスクリプトで進行方向が-Yとなるように変更しています。手動で変更も可能です。

あとは、通常通りイベントを追加して、計算を実行してください。

Post-Requisite

使用製品:Altair MotionSolve/MotionView

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