一番簡単な、断面力出力方法


 

概要

本記事では、筆者が一番簡単だと思う、断面力出力方法を説明します。

 

必要なカード

/SECT (断面定義) と /TH/SECTIO (断面力出力要求) の 2枚です。

https://help.altair.com/hwsolvers/rad/topics/solvers/rad/sect_starter_r.htm

https://help.altair.com/hwsolvers/rad/topics/solvers/rad/th_sectio_starter_r.htm

 

/SECT

/SECT で必要なパラメータは次の 3項目です。

/SECT 必要な項目

(クリックで拡大)

 

3節点で、次のように出力用の座標系を決めます。気持ち的には z を断面の法線にしたいところですが、都合の良い節点が無い場合もありますし、そうしなくてはならないルールもありませんので、自由に決めて大丈夫です。

 

節点集合は良いとして、なんで要素集合を選ぶのかと思うかもしれませんが、物体が釣り合っている場合、節点周りの要素を全部集計すると、合力が 0 になってしまいます。

 

ですので、このように片方だけ集計対象として、引っ張り力や圧縮力を算出するわけです。

 

/TH/SECTIO

通常 /TH は DEF 要求で十分なことが多いのですが、/TH/SECTIO については DEF よりも LOCAL が分かりやすいです。

LOCAL の F1~F3 は /SECT の 3節点で決めた座標系での断面力、M1~M3 は、同じくその座標系での断面モーメントとなります。

 

例題

ダンベル片の引張試験の真ん中で断面力を出力してみました。

(クリックで拡大)

 

HyperGraph でこのように断面力が出ていることが確認できます。

 

ダウンロード: example.7z

 

操作は動画でも説明しています。

 

アルテア公式製品リンク

https://www.altairjp.co.jp/radioss/

 

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