この記事ではAltair HyperWorksを用いてトラックの衝突解析モデルをnewFasant用モデルに変換し、超音波センサーの解析を行った事例を紹介します。


はじめに

この記事ではAltair HyperWorksを用いてトラックの衝突解析モデルをnewFasant用モデルに変換し、超音波センサーの解析を行った事例を紹介します。

米国の複数の研究機関が共同で開発し、以下のリンクにて公開されているトラックの有限要素モデルを参照します。

リンク:https://thyme.ornl.gov/fhwa/tractortrailer/index.cgi?model=1&navv=0

HyperWorksへのトラックモデルのリメッシュ

HyperWorksを起動してトラックのモデルをインポートし、オートメッシュ機能を用いて適宜要素サイズを調整します。

オートメッシュ機能を用いることによって、部位ごとに要素サイズを簡単に調整することができるため、センサー周辺など形状再現性が要求される個所を詳細に、また結果に及ぼす影響が比較的小さい箇所は簡略化してモデル化し、効率よく検討作業を進めることが可能となります。

リメッシュ後、Nastranのフリーフォーマット(コンマ区切り形式)でエクスポートします。

newFasantへのインポート、解析設定

newFasantを起動し、Nastranデータをインポートします。

センサーの位置・特性や出力条件を設定し、解析を実行します。

解析に用いたサーフェス数は約48000、超音波センサーの数は2個、フロントバンパーに設置しました。

解析結果

Linux 64bitの8コアで解析時間は38分、使用メモリは19GB程度でした。

まとめ

Altair HyperWorksを用いてトラックの衝突解析モデルをnewFasant用モデルに変換し、超音波センサーの解析を行った事例を紹介しました。

HyperWorksのリメッシュ機能を用いることによって簡単にモデルのメッシュサイズを調整することができ、実用的な時間で効率よく検討を進めることが可能となります。